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DeNAもLINE型アプリ投入、高品質通話&写真が得意な「comm(コム)」 【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 「モバゲー」を主力とするネットサービス大手 ディー・エヌ・エー (DeNA)は2012年10月22日、iTune App StoreおよびGoogle PLAYの各マーケットにLINE風のメッセージングアプリ「comm (コム)」を公開した。あわせて公式サイトも閲覧できるようになっている。

 「comm (コム)」は、スタンプや絵文字が使えるチャットに無料音声通話、NHN JAPANの「LINE」と同じような構成のコミュニケーションアプリだが、高音質な無料通話をアピールしているほか、LINEにない特徴として、commユーザー以外にもメッセージを送信する機能や、写真を共有したりタグ付けをする機能などを追加するなどLINEをかなり意識して高機能をうたった作り込まれたデザインとなっている。
 

音声通話はかなりの高品質

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 ユーザー登録もLINEと同様電話番号ベースで確認コードをSMSで送付して認証する仕組み。電話帳のアップロードも用意されている。唯一の違いはFacebookアカウントでのログインが可能になっている点。

 また、commユーザー以外ともメッセージのやりとりもシームレスできるように設計されており、より幅広いコミュニケーションをカバーすることで、万能なコミュニケーションサービスとして利用できるようにする狙いがあるようだ。

 音声通話については、最近使ったものの中(LINE、Skype、RingIt、Tango、Reengoなど)で最も安定してラグもなく聴きやすかった。筆者の事務所の携帯通話事情からすると、むしろcommを使った方がいいという感じだ。

 注目すべきは写真共有の部分。メッセージの中ではもちろん、友達の写真を集約したり交換する仕組みや、タグによる整理機能があり、写真を通じたコミュニケーションを活性化するような作りになっている。

 LINEはすでに国内3000万ユーザーを突破、カカオトークはYahoo!JAPANと共に国内マーケティングを開始する中でのDeNAの参戦。国内コミュニケーションバトルが今後どうなるか注目される。

(追記)
キーワード検索で、アドレス帳にない人も検索&友達追加できてしまう問題が発覚。それに伴い浮き足立ったタイトルを変更しました。

【関連URL】
・comm(コム)/もっとつながる、高音質な無料通話アプリ
https://ssl.co-mm.com/pc/
・iTunes App Store
https://itunes.apple.com/jp/app/wu-liao-tong-hua-comm-komu/id564201961?mt=8
・Google PLAY
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.co_mm
・DeNA、無料通話サービス『comm』を世界204の国と地域で配信開始~スマートフォンにおけるグローバル規模でのユーザベース拡大を推進~
http://dena.jp/press/2012/10/denacomm204.php

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蛇足:僕はこう思ったッス
LINEはたった1年と数ヶ月で数名チームから、NHN JAPANのほぼ全ての人が関与するような規模に成長した。アプリもコミュニケーションからプラットフォームに成長する過程にあり若干混雑気味であり、ここにDeNAの新規サービスはくいこもうとしているのだろうか?。
LINEチームは世界を見ているが、そもそもは国内での成功モデルを世界に展開しているに過ぎず、国内が手薄になるわけではない。そこにきて、カカオのように韓国および世界での成功事例の日本国内展開、そしてDeNAのソーシャルゲームノウハウなどを活用した新規参入が一気にきた。スマホの市場が今後も延びるとはいえ、国内ではパイの取り合いになるのは必至。おもしろくなってきた。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら


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