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時速6km/h、持ち運べる自分だけのモビリティ「gp1」 【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 パーソナルモビリティ(個人向け移動手段)のプロダクトデザイン等と手がけるグラディエは2012年10月30日、オリジナルデザインのコンセプトモデル「gp1」を発表した。

 最大の特徴は持ち運びができるということ。上の図のように、乗っている時はスクーター風、折り畳むとカート付きスーツケースのように片手で持ち運ぶことができる。

 同コンセプトモデルの実機は、2012年10月30日から11月5日まで東京・明治神宮外苑で開催されている「東京デザイナーズウィーク」で展示されている。

徒歩と車椅子のあいだで




 「gp1」がイメージするのは日常生活空間の中での使用。駅や展示会、ショッピングモールなどで歩く時、気軽に使える重さ(12kgだがもっと軽くしたいとのこと)、速度(6km/h以下)にしてある。

 かつこのサイズまで折り畳めれば車に積むのはもちろん電車にも持ち運べる。家に持って帰っても玄関先に置くことも可能だ。

 社長である磯村歩 氏は、富士フイルム株式会社のデザイナーとしてビデオカメラ、デジタルカメラ、医療用機器などのプロダクトデザイン、インタフェースデザインに従事し多数のデザイン賞を受賞する人物。

「gp1」にまたがる磯村歩 氏

 実際の商品化には「2年か3年、もっとかかるかもしれません」と話していたが、CAMPFIREなどのクラウドファンディングなどと親和性が高いため、もっと早く普及する可能性もありそうだ。

【関連URL】
・gp1 | gradie personal mobility prototype 1
http://www.gp1.jp/

蛇足:僕はこう思ったッス
以前、キックボードが一部で流行したことがあったが、細かい溝にハマって怪我する人が絶えなかったと記憶している。そもそも人で一杯の通路であのスピードで滑走されたら危ない。「gp1」の実機は、色々な意味でやさしいプロダクトだと感じた。三輪なので足の不自由な人にも使えるし、狭い日本で他人の迷惑にならないような気配りが施されている。電動車椅子では高額だし、敷居が高い。けれども、もしgp1が手頃な価格帯で登場したとしたら、かなりの人の生活が助けられるのではないかと思う。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら


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