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Sumally がソーシャルコマース化、第一段企画として伊勢丹がチョコレート直販イベントを実施中 【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 「モノの百科辞典」を目指す「サマリー(Sumally) 」は2013年1月16日、サービス内で紹介&共有されるアイテムを、直接購入できる決済機能を搭載した。

 第一段として、サマリーx伊勢丹として「ソーシャルバレンタイン」と銘打ちチョコレートを販売する企画をスタートしている (http://sumally.com/ISETANPARKnet)。

 この企画に陳列されるアイテムはソーシャルグラフに拡散される仕組みで、欲しい人はアイテム情報上から、そのまま直接購入することができるようになる。

抑え切れない欲求の行方




 「サマリー(Sumally) 」は、プロダクトやアイテムの情報と、それに対するユーザーの興味・関心を取り入れたSNS。

 ユーザーが、アイテム情報にリアクション(欲しい・持っている)すると、その情報は「インタレストグラフ(興味関心ベースの人間関係を中心とした関係)」を通じて連鎖的に波及する仕組み。

 アイテム情報は、ユーザーが各自追加登録することが可能だが、今回のようにメーカーやブランドから直接提供されることもある。

 アイテムをユーザーが「欲しい」をした時、そのアイテム情報を見た価値観の合うユーザーも高い確率で「欲しい」と思う傾向にある。

 今回の企画で、伊勢丹が提供するアイテムには、アイテム情報に設置されたボタンで直接購入することができるようになっており、「欲しい→購入」までが短縮されることでインタレストグラフ密度の向上が大きく変わると考えらえる。

 サマリーCEO 山本憲資氏は、以前の取材で「売買機能を提供する」と発言しており、その一歩が踏み出された形となる。

 ソーシャルグラフとコマースの新しい関係は、私達の欲求と購買をどのように変化させるのだろうか。

【関連URL】
・Sumally (サマリー)
http://sumally.com/
・「Pinterestに感謝しつつその先を行く」、UNIQLOOKS開発者と共に世界に挑むサマリー(Sumally) 1.5億円の資金調達でさらなる境地へ 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51762347.html

蛇足:僕はこう思ったッス
山本憲資氏は元編集者。絶妙の編集バランスで、サマリーを一種のコミュニティとして成長させようとしている。例えば、伊勢丹コラボのページ。断片的に見れば、Pinterestぽく見えたり、ソーシャルメデャイと連携した一般的なECサイトとして見えたるするのだが、「魅力的なアイテムを追っている」ユーザーにとって、このアイテム品質と世界観は非常に斬新な経験として受けとめられるだろう。

著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。

メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら


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