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電気自動車「テスラ」モデルS、アプリでドアロック & 組み込みソフトのオンラインアップデートも 【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 米シリコンバレーに拠点を置く電気自動車メーカー「テスラモータース」(Tesla Mortors)の新型車「モデルS」。すでに北米では販売が始まっており、その機能に注目が集まっている。


 ダッシュボードには17インチのタッチスクリーン(NVIDIA Tegraビジュアル・コンピューティング・モジュール)が据え付けられ、オーディオやナビはもちろん、空調など車内コントロールの全てができるほか、車のエンジンン制御などを含めた組み込みソフトウェアを3G通信やWi-Fiで通信でアップデートできるようになっている。

 さらに、「モデルS」オーナー専用のAndroidアプリが提供されていたりする。

PCのみならずスマホだけでもガイド作成可能




 アプリはβ版でGoogle Playから無料でダウンロード可能で、充電状況の推移や、エアコン調整、GPSによる車の位置確認、ライトやホーンの操作、ルーフの開閉、ドアロックなどの操作が可能だ。



 なお、このアプリの操作用API (制御プログラム郡)を解析して、どういった情報を取得したり操作が可能かを非公式に公開している人もいる。それによれば、スピードやシフトの位置、ドアの開閉状態などの情報も取得できるようだ。

 ちなみに、気になる価格はバッテリー容量が40kWhのモデルで$52,400 (税金$7,500)からと、悪くない。

【関連URL】
・Model S | Tesla Motors
http://www.teslamotors.com/models/
・Tesla Model S Beta – Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.teslamotors.tesla

蛇足:僕はこう思ったッス
さすがにエンジンスタートまではないようだが、安全性を担保した上で、徹底的にやってもらえればと思う。日本については、家電の話ではあるが、1962年に制定された「電気用品安全法(電安法)」を参照して、パナソニックがスマホからによる家電制御機能を削除するといった事案も発生している。つい3日ほど前に、経済産業省が家電による遠隔制御を規制緩和するという発表があったものの、まだまだ始まってすらいない状態。
このトピックの注目すべき点は、もうひとつ自動車に組み込まれたソフトウェアをインターネット経由でアップデートできるという世界初の事例があるという点。メルセデスベンスなど海外メーカーもアップデート対応を表明している。世界中のハードメーカーはITによるイノベーションを享受しようとしていることの現れの一つだと思う。

著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。

メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら


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