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米Facebookが2013年4月4日に発表した「Facebook HOME」は、単なるアプリ群ではあるが、スマホにおけるOSとは何か? ユーザーメリットとは何か?を考えさせられるプロダクトと言えるだろう。
というのも、「Facebook HOME」を導入したスマホは、ロック画面からFacebookからの情報が表示される。端末にインストールされているアプリからの通知は、知人からのアクティビティという形で通知され、どのアプリを使用していてもポップアップ型でチャットができたりする。
つまり、スマホのOSが提供する一連のユーザー体験 (UX)を、Facebook的観点で再構築しているのだ。
省スペース化で、多様な端末に適用可能
目玉となるのは「Cover feed」「Chat heads」。
「Cover feed」は、スマホのロックスクリーンの代わりに、友人に何が起こっているかを把握できる仕組み。フィード全体ではなく、特定のアルゴリズムで絞り込まれるようだ。
「Chat heads」は、冒頭で説明したチャット機能。ウェブブラウズをしていても音楽を聴いていても、アプリを切り替えることなく友人とチャットをすることができる。
これ以外にも、人中心のデザインやカスタマイズ機能が搭載されており、Facebookはこれを「次期バージョンのFacebookデザイン」と説明している。「Facebook Phone」としてオリジナル端末の登場については「NO」で、あくまでAndroid上のアプリ群として提供するものとしている。
リリースは、4月12日以降 、北米のAT&T網で発売される「HTC First」にはFacebook HOMEがプレインストールされるほか、同日 米国 Google Playで HTC One X、HTC One X+、サムソンの GALAXY S IIとGALAXY Note II専用のアプリがダウンロードできるようになる。今後まもなく、対応する国や地域を拡大する考えであるほか、HTC Oneや サムソン GALAXY S4、その他の端末も数ヶ月で使用できるようになるとのことだ。
【関連URL】
・Facebook Home
https://www.facebook.com/home
・Introducing Home – Facebook Newsroom
http://newsroom.fb.com/News/597/Introducing-Home
つまり、もしかするとFacebook HOMEのようなラッパー型UXが「フロントエンドOS」として確立するかどうかという話になると発展する可能性があるわけだ。となると非常に大きな分岐点が到来することになる。
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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