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光を当てておくと暗所で光る、いわゆる「蓄光顔料」の技術の進歩や価格破壊が進みつつある。
蓄光顔料の専門商社として独自の製品開発なども手がけるスタートアップ企業「ブリッジウェル」社は2019年11月創業。現在、LEDライトよりも約46倍明るい蓄光顔料(補足)を、小ロットで提供開始している。2020年3月には防水処理を施した高輝度蓄光顔料を使用したオリジナル製品「Glow HOTARU」のクラウドファンディングプロジェクトの公開を控えているという。
電力不要の光源「蓄光顔料」
ブリッジウェル社が提供する最新の蓄光顔料は、「明るすぎる」といっても過言ではない。むしろ電力不要で強く発光することができることは大きなメリットであり、すでに避難誘導標識など防災面での導入が進んでいる。
以下のグラフのように、視認できる光源の強さと比較すると圧倒的な発光能力だ。
しかも、環境や加工の状態などに左右されるものの、最大12時間は視認が可能。有害物質を含まず、蓄光は太陽光のようなUV光のみならず家庭内の光源やスマートフォンのLEDライトでも蓄光することができる。
技術革新の契機
蓄光顔料は、「アルミナ」と「レアアース(ユーロピウムとジスプロピウム)」が主原料として使われ、その純度や添加量などによって性能とコストが大きく変わる。高輝度を目指すには、かなりの技術とノウハウが必要だが、各メーカーがそこに挑戦する契機が訪れているのだという。
「長年、蓄光は基本的な特許が抑えられており技術革新があまり進んでいないという面がありました。しかしながら、3〜4年前に特許が切れ、市場が活発化し始めており、目下では技術革新や値崩れが起こっています」(代表取締役社長 石橋真彦氏)。
加えてブリッジウェル社は防水加工処理を施した科学メーカーの高輝度蓄光顔料を活用し、独自の技術とノウハウを詰め込んだシートタイプなどさまざまな製品を世に送り出そうとしている。この防水処理された顔料は輝度が下がるところか20%も向上するという強みを持つ。
一見、レガシーなテクノロジーと思われていた蓄光顔料に、一大チャンスが訪れているのかもしれない。
【補足】 「LEDの約46倍」・・・完全励起から2分後の明るさ(残光輝度)2314mcd/㎡と一般的なLEDライトの明るさ50mcd/㎡を比較した表現
【関連URL】
・[公式] ブリッジウェル