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大手メーカーなどにはないアイデアの製品を発表し注目を浴びたベンチャー家電メーカーが2017年4月11日、新たに発表した製品は子供たちの安全を守るためのデバイスでした。
ビーサイズは、LEDデスクライト「STOROKE2」などこだわりの製品をかつては個人で少量生産で展開してきた「ひとり家電メーカー」として名を知られてきました。現在は6名で開発しているとのこと。
今回発表された「Bsize BoT(ビーサイズ ボット)」は、インターネットと現実世界を結ぶいわゆるIoT(インターネット・オブ・シングス)のパーツ群となりました。とりわけ、第一弾のデバイス「GPS Bot」は子供たちを見守るための安全性にこだわった製品となりました。
この小さなブロック状のデバイスは「GPS BoT」と呼ばれるもので、人工衛星からのGPS電波だけでなく、周辺のWiFiアクセスポイントや携帯基地局の電波を受信することで統合的に高精度な位置把握を可能にするものです。今後、ヒトがそこにいるかどうかを把握する「人感 BoT」や意図的に特定とのデバイスの近接状況をキャッチする「BeaconBoT」、そして事業者などが自由にサービスを開発するなどすることが可能になる「ProtoBoT」などの一連のラインナップを公開する計画です。
こうしたIoTデバイス群は多数販売されていますが、ビーサイズのみまもりデバイスの最大の特徴はいわゆる携帯通信を単独で可能にするSIMカードが組み込まれている点と、それらが期間縛りや契約手数料がなく月額480円で利用できる点にあります。すでに第一弾デバイス「GPS BoT」は、専用のアプリから注目することが可能になっています。価格は5800円。今後リリースされるデバイスの価格は明らかになっていませんが、アプリを通じてクラウドサービスなどと連携できる形となりそうです。
【関連URL】
・ビーサイズ
http://www.bsize.com
IoTを「ウェブサービスのモノ化」としてとらえる日本固有のトレンドが一時期あったように思えるが、そもそもIoTというかセンサーやADDAコンバーターとTCP/IPスタックの連携は、インターネットウェブサーバーが脚光を浴びた1990年代前半に十分すぎるほど研究などがなされてきた、いわば使い尽くされた寂れた領域。ビーサイズのデバイスは、ソニーを筆頭とすると「IoT遊び」的なIoTブロック群のようにも見えなくはないが、子供の見守りを切り口とした、現実世界の課題を解決するような固有のテーマを持ったラインナップのように思える。これまでのビーサイズのラインナップをみれば、そこには大きな理念が横たわっているように見える。その秘密など、次回に取り上げていきたい。