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家電スタートアップとして名を馳せたCerevo社は2018年4月2日、子会社のShiftall(シフトール)社の全株式をパナソニック社に売却したことを発表しました。
これに伴いCerevo創業者/代表取締役 岩佐琢磨 氏は本日付で退任し、「Shiftall(シフトール)」社の代表取締役CEOとして、古巣であるパナソニックグループに戻ることとなりました。
今回の買収により、Cerevo社CTOの松本健一氏を含めたCerevo社の約1/3程度の人員がShiftalへの移籍することなります。岩佐氏は今後は「パナソニックグループの前衛的IoT製品の開発をリードする」と説明しています。
Cerevo の新社長には青木和律 氏が就任します。
株式会社Cerevo 代表取締役 青木和律プロフィール
1974年生まれ。大手重工業メーカーでHVAC(産業用冷凍設備及び大規模空調システム)の開発に従事したのち2008年に独立、ハードウェアの製造支援を手がける。2015年にハードウェア・スタートアップ支援施設「DMM.make AKIBA」へ入居し、農業IoTに取り組む傍らDMM.make AKIBAの受託開発もサポート。2016年ハードウェアプロダクトマネージャーとして「DMM.make AKIBA」で開発を続けてきたシェアリングエコノミースタートアップのローンチに参画。2018年4月より現職。
【関連URL】
・[公式] Shiftall(シフトール)
・[リリース] Cerevo、子会社をパナソニックへ売却
蛇足:僕はこう思ったッス
ネット接続デジカメに始まり、さまざまな「グローバルニッチ製品」をリリースし続けてきたCerevo。近年はSXSWを筆頭とする海外展示会等を活用した成長実績を積み上げていた。いささか急な展開ではあるが、スタートアップの力が大企業に求められるという一つの大きな流れとも見て取れるし、近年における日本のスタートアップシーンを牽引してきたCerevo社の新たな門出と考えることもできる。今後に注目したい。