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Collision 2018イベントレポート
あのWeb Summitの北米版、2万5千人を集めるテクノロジーイベント「Collision」が2018年4月30日から5月3日にかけて米・ニューオリンズで開催されました。
スタートアップや企業のイノベーションをリードするエクゼクティブが集結するこのイベントですが、日本からの参加は極めて少ない状態(昨年は1名、今年は6名。)TechWaveでは昨年に引き続き特派員を派遣し、ここでしか読めない特別レポートをお届けしています(Collision 2018レポート一覧)。
Collision 2018 から読み取る、北米テクノロジーシーンの潮流
今年からカンファレンス項目が増えていました。なかでも、フィンテック関連(ブロックチェーン、仮想通貨)、セキュリティー、環境問題についてのセッションが多かったです。
セキュリティーについては、初日のfacebookやUberなどによる”Safety by Design”を掲げたデータ活用とプライバシーについてのセッションが多く見受けられました。
日本のテックカンファレンスではまだあまり見かけませんが、政府関係者、自動車、宇宙開発関連の企業が地球温暖化やエコエネルギーについて触れるセッションも多く見受けられました。セールスフォースやbooking.comなどが、Mission 2020やパリ協定について企業としてできることについて語るセッションもありました。
その他、Ecommerceやマーケティング、アドテクからクリエイティブまで幅広くカバーされています。
[会場内で展開されたカンファレンスの一覧]
・AutoTech+ TalkRobot
・Binate.io
・FullSTK
・Groth Summit NEW
・Music Notes
・Panda Cong+ creatiff
・Planet tech
・SaaS Monster
・Startup University
大手企業の参加が目立つ
今年は世界有力企業の大型出展が目立っていました。IBM、AWS、マルセデス・ベンツ、ナイキなど昨年よりもかなり拡大した規模で出展・スポンサーしていました。
開発者向けのワークショップを開催したり、スタートアップ向けのメンターセッションをしたり、プライベートミーティングをしたりと、各社とも積極的な姿勢で取り組んでいました。
スタートアップのカテゴリーから見るトレンド
スタートアップの数も増加していました。ここ最近は、3つに分かれていたカテゴリーも5つに分割されるようになりさらにスタートアップの枠も広がりました。審査制なの点は以前と変わらずです。
カンファレンスに紐づき、フィンテック、データ分析、AI、Ecommerce関連のスタートアップが多かったです。その他、教育、トラベル、ファッション、ヘルスケア、ソーシャルグッドに関連したスタートアップもいました。
国別にみると、米国、カナダの北米勢がメイン。メキシコ、コロンビアなど南米からの参加もありました。コロンビアの企業は、Uberのようなシェアライドサービスなど、北米ではすでに当たり前となりつつあるサービスが多く見受けられました。昨年は、南米企業はそこまで目立っていなかったので、これから注目かもしれません。アジア圏は香港の企業を見かけました。香港はStartup香港が出展していてアジア勢では唯一の大型出展でした。
(了)
【関連URL】
・[公式] Collision Conf
・[特集] Collision 2018レポート記事一覧
・[記事] TechWaveが世界最大級のテクノロジーカンファレンス 『ウェブサミット』の日本公式パートナーとして始動
蛇足: 特派員より
昨年より規模感と熱気がUPしていて、初日に会場入りした際には驚きました。参加者数、企業数の増加はもちろんのこと、会場クリエイティブも力が入っていました。IBMやAWSなどの大手企業の参加はゲームチェンジャーだと思います。USメディアでは、SXSWの最大の脅威と言われているようですから、来年も注目です。来年はカナダに移るそうですので、また違った雰囲気になりそうです。来年一緒に行きたい方はこちらへメッセージを。tour@techwave.jp