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サイゾーは2013年7月22日、音楽・アーティスト情報とレビューで構成される音楽総合サイト「リアルサウンド」をスタートした。
立ち上がったばかりだというのに「「秋元康=音楽プロデューサー」という大いなる誤解」「安室奈美恵、チャート1位が意味するもの」など刺激的なコンテンツが満載だ。
なぜ、今、音楽か。
サイゾー発の音楽メディアは何を変えるのだろうか?
「リアルサウンド」のメインコンテンツは、グローバルメニューにある通り「音楽ニュース」「コラム/インタビュー」「レビュー」で構成されている。それらを「アーティスト別」に串刺しして閲覧することも可能だ
疲弊する市場を対し、メディアができること
プロデューサーの川原崎晋裕 氏は「音楽業界を取り巻く市場環境が悪化し、業界全体が疲弊していくなかで、それを なんとかしたいという思いがまずありました」と言う。
確かに、音楽のみならず広告収入を軸に成長してきたメディア界は、収益の急激な低下に直面している状態。
自然と内容も打算的になり、本来、業界を新陳代謝させ活性化させる役割を果たすべきメディアが、プレスリリースをそのまま転載したり、取材不足の内容や提灯記事が増えつつある。記事広告かどうか解らないような読者を欺く記事も存在する。
川原崎 氏は「それがますます業界をとりまく環境を悪化させているのではないか」と言う。
それに対する一つの答えとして、リアルサウンド編集長であるblueprint代表取締役社長の神谷弘一 氏は このようなコメントを公開した。
「私たちが考えたのは、徹底して音楽ユーザー=リスナーのタメになる情報を発信し、かつ、ホンネで音楽の良し悪しを語り合える「批評の場」を生み出すことにしか突破口はない、ということです」。
冒頭で取り上げた「「秋元康=音楽プロデューサー」という大いなる誤解」などは、短かい記事ながらも、音楽プロデューサーが脚光を浴びる昨今、関係者しか知り得ない実情を的確に伝えるなど、まさに音楽業界の確信に迫る内容だ。
そういった良質なニュースやインタビューに、レビューが見事にからんでくる。どうしてこの評価か、なぜ人気が出たり出なかったりするのか。コンテンツ全体を通じて本音で音楽を吟味できるような構成になっているのだ。
プロデューサー川原崎氏は、「中長期的には、作品のレビュー機能を充実させ、レコード会社などと協業していくこと で、アメリカのhttp://pitchfork.com/のようなプラットフォーム をつくっていきたい」と考えており、音楽総合メディアの新たな潮流を形成すると期待される。
サイゾーの新たな試み
「リアルサウンド」で特徴的なのは、運営メンバーの布陣だ。
サイゾーが運営の主体となっているものの、制作は編集長 神谷氏が代表を務めるblueprintが担当する。プロデューサーも、元サイゾーで川原崎氏が外部メンバーとして関与している。
「サイゾーはこれまで、自社内のリソースを中心にメディアを作ってきましたが、これから はそれに限定せず、外部の優秀な編集者や出版社と 組んでおもしろいメディアを作っていきたいと考えています」(川原崎 氏)
今回の「リアルサウンド」はその第一弾の試みになる。
サイゾーのウェブメディア運営ノウハウは国内トップクラス。外部のリソースとサイゾー内部のリソースの相乗効果により、ハイクオリティなメディアを生み出すことが同社の狙いとなる。
【関連URL】
・Real Sound|リアルサウンド – 音楽・アーティスト情報とレビューの総合サイト
http://realsound.jp/
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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