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IT産業黎明期の1990年代後半に、学生起業家として事業を売却し、ソニーや楽天で新規事業創出活動等をしてきた米シリコンバレー在住の本間毅氏がこれまでとは経路の違ったスタートアップに取り組んでいます。その名も「HOMMA(ホンマ)」。新規性をもった建売住宅の創出に力をいれるシリコンバレーのスタートアップ企業とのことで、2018年7月31日には日本でのプロジェクト「HOMMA ONE(ホンマ ワン)」が発表されました。
「HOMMA ONE(ホンマ ワン)」は、日本の住宅関連企業(サンワカンパニー、パナソニック エコソリューションズ、ヤマハ・コーポレーション・オブ・ アメリカ)との連携でプロトタイプ型住宅の建設を行うというプロジェクトです。2019年3月にカリフォルニア州ベニシアにプロトタイプが完成し、それから2022年にかけて米国市場で100戸展開する考え。
HOMMA 事業の特長
1.建売住宅の展開による事業の拡張性
・注文住宅ではなく、コミュニティ単位で開発を行うため、短期間での事業成長が見込める ・コミュニティ単位でまとまることで、共通サービスやインフラ面でのスケールメリットをお客様に提供できる ・将来的にはサブスクリプションモデルなどのサービスモデルを確立を目指す
2.UX(ユーザーエクスペリエンス)中心のデザインによるイノベーティブな住宅
・実現すべき未来のライフスタイルをデザインし、そこから住宅デザインや技術開発・採用を行う ・積極的にモダンデザインを採用し、従来の新築住宅とは違う存在感と期待感を実現させる ・業界の慣習にとらわれず、お客様の理想とする生活スタイルを提案する
3.スマートホーム技術と建築施工の工業化・効率化
・スマートホーム技術はすべてビルトインし、入居後すぐに使える状態にセットアップする
・AI スピーカーやスマートフォンアプリで照明・空調コントロール、スマートドアロック、セキュリティシステムなどを一元管理する ・現場外施工やサプライチェーンの最適化を積極的に行い、従来型の施工を改め効率化を推進する
HOMMA社は、日本のVCや企業、個人投資家らからすでに約12億円の資金調達を完了。HOMMA ZEROと呼ばれる実験住宅・ラボを建設しながら「HOMMA ONE」につながる研究を行ってきました。
ウェブ制作会社から建売住宅まで
HOMMA, Inc. Founder & CEO 本間毅 氏は、ウェブ開発会社の学生スタートアップなどを経てソニーに入社。一貫して新規事業系に関与するものの、常にデザインやテクノロジー、そして提供面に着目できるマルチタレントな起業家でした。HOMMA社では、そうしたデザイン性と技術力をバランス良く融合できる本間氏の資質、そして日本の企業連合らによるバックアップによってアメリカの建売住宅市場に刺激を与えようとしています。
HOMMAの建売住宅はもちろんIT系企業からしくスマートフォーム対応。その世界観は本間氏がIT領域で注力してきた高い完成度のものとしてどんな居住体験をもたらすか注目されます。
【関連URL】
・[公式] HOMMA,Inc.
蛇足:僕はこう思ったッス
2005年。本間氏がソニーに入社し、社内の新規事業プロジェクトのリーダーとして活動を開始した頃、実は、僕はシリコンバレーから帰国してネットエイジなどでプロジェクトを終えたタイミングで、このプロジェクトのアドバイザーとして関与させてもらった。本間氏はオールラウンダーという表現が最も適切ではないかと思う。いわゆるとんがり過ぎた起業家ではなく、前をしっかし見据えながらも謙虚な姿勢で小さなコトにも目を向けチームを率いてあっという間に大きくするという人なのだ。HOMMAの創業は、TechWave休眠期にあたりじっくり話を聞いてないのだが、彼にフィットした事業のように思う。