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Gunosy(グノシー)、 プラットフォーム事業を開始。ニュースから リアルビジネスへ  【@maskin】


[読了時間: 2分]

Gunosyは2014年11月11日、ECやサービスなどのチャネルに対応した新構想「Gunosy Platform」を発表した。

「グノシー5000万人新都市構想」として、これまでのメディアアグリゲーションから日常的に使える各種サービスを、パートナー企業などとともに提供していく考えだ。

大学内で2012年11月にスタートしたGunosyは「当初から好きなものを追求してきた」(グノシー 代表取締役 最高経営責任者福島良典 氏)とはいうものの、今や60名の社員をかかえる規模に成長。

 サービスについても2014年に入ると4月の月間50万DLから10月には月間100万DLと加速、11月にはのべ700万DLを達成している。

 パートナーメディア200のうち半数に月間100万送客(PV)を実現。Gunosy独自の、アクティブ率(DAU/MAU)は46%、2013年末に投入した広告商材についてもコンバージョン(クリックして実際に予約や購買にった数)は累計100万以上と着実に力を付けてきた。

 「ネイティブアドという形で“流行に乗っているだけ”と批判もありましたが、半年で400社。コンバージョンは累計100万に到達しています。単価1万の商品と考えると100億円という数字です。オンライン上の広告からの流入だけでこれだけのパフォーマンスがあるわけですが、さらに間接的な経済価値は10倍以上、500億や1000億という市場が生まれてもおかしくない」と福島氏はいう。

Gunosyの周辺にあるリアルの事業へ

 そこでグノシーが考えるのが、ユーザー5000万人の日常生活に密接的なサービスをカバーする、新しいスマホポータルの発想だ。

 「スマートフォンは外に持ち運んでインターネットにアクセスできるもの。米国ではタクシーが配車できたり、クーポンがもらえたり、専門家に質問できたり日常で使用できるサービスが増加している。

 ところがサービスを使用したいと思っても検索しているうちにさまざまなノイズがあり離脱してしまう。実際に、ある調査ではスマホユーザーが年間でインストールするアプリは平均7-8個であり、1ヶ月に10回以上つかうアプリはメールやウェブブラウザをいれても9個と、せっかくのスマホの多様なサービスが使用できていないという状態です。

 そこで考えたのがGunosy Platformです。グノシーで記事をみながら、欲しい商品をそのまま購入できたり、予約したりできるようになる。ニュースを届けるのではなく、情報を提供して、それがきっかけで行動する人のためのサービスになろうと考えています」(福島氏)

ニュースとビジネスチャネルの融合

 Gunosy Platform後のグノシーにはトップ画面の右下にチャンネルボタンが表示され、そこをクリックするとオススメチャネルやフォローチャネルが表示されるようになる。

 これはあくまで一例だが広告から直接商品が購入できたり、簡単なステップで質問をするようなことができるようになる。

現時点ではチャネルコーナーから逐一サービスを選択していく流れのようだが、記事閲覧との融合を目標としているとのことで、例えば参加表明をしているRadikoなどは記事を読みながらラジオを受信できるようにするなどの連携も考えているようだ。

 Gunosy Platform以後のグノシーの目標は野心的とも見えるが、各パフォーマンスをみると妥当なラインのようにみえるが、さあどうなるか。

1年後の時点でのゴール
ダウンロード:2000万
メディア:100メディが月間PV500万以上
プラットフォーム提携企業:500社
取引件数:月間25万件

 アプリ本体のプラットフォーム化については早ければ年明けにも何らかの動きがありそうだ。



【関連URL】
・Gunosyダウンロード
http://www.softonic.jp/s/gunosy:multiplatform/windows
・Gunosy(グノシー) はどこへ向うのか? リアルビジネス連携事業説明会を開催 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/gunosy-1st-business-briefing.html
・蛇足 いろはすデザイナーによって刷新された「グノシー」を世界推しする理由 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/gunosy_global_design.html
・「Gunosy Ads」11月5日スタート、その威力と可能性 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/gunosy_ads_launching.html
・インパクト絶大! 「 Gunosy 3.0 」 登場、大きな進化と広告プログラム開始へ【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/gunosy3-0.html



蛇足:僕はこう思ったッス
同種のサービスプラットフォームとしては、KDDIのSyn.やLINEなどが想起できるが、COO竹谷氏は「LINEはコミュニケーション、Sync.はサービス需要の想起、グノシーはメディアといった特徴がそれぞれ異なっている」と説明する。確かにその通りだが、では実際、どういう世界観をイメージし、それをプラットフォームとしてどう実装し普及させるか、いずれの取り組みもまだ具体像が見えていない。今後、プラットフォームバトルは、スマホやアプリの市場の試金石となるのは間違いなさそうだ。

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