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IBMによるレッドハット買収 〜 影響不安視する声、買収額約3兆8000億円と過去最大

Red Hatの公式Twitteアカウントで投稿された買収のニュース

奇しくもインターネット誕生から50年が経過した本日(2018年10月29日)、その発展と成長の一役を担ったオープンソース分野のリード企業米レッドハット(Red Hat)社が、米IBMに買収されることが明らかになりました(プレスリリースは米時間で28日)。買収金額は340億ドル。日本円で約3兆8000億円とIBMによる企業買収では過去最大規模になります。

レッドハットは1993年設立。さまざまなオープンソースプロジェクトに関与し、自らも多数のプロダクトをコピーレフト(著作権を残したまま改変・配布を可能とする権利形態)として提供し、サポートや保守などで収益を得ている企業。

今回の買収で、IBMは「IBM Cloud」以外にも、Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud、Alibabaなどの主要なクラウドプロバイダーとパートナーシップを締結津ハイブリッドクラウドプロバイダーとしてNo1になりたい」と表明しています。

レッドハットは、IBMのハイブリッドクラウドチーム内の別個のユニットとして動作し、オープンソース・ガバナンスやコミュニティの参加、開発社エコシステムの幾瀬ににコミットしつつ、自由なオープンソースの継続を約束するとしています。

根本的なビジネスの在り方が大きく異なる点などを懸念し「レッドハットは消えるだろう」という声も聞かれています。また、こうしたハイブリッド型の取り組みが収益に貢献するか?注目されます。

【関連URL】
・[リリース] IBM TO ACQUIRE RED HAT, COMPLETELY CHANGING THE CLOUD LANDSCAPE AND BECOMING WORLD’S #1 HYBRID CLOUD PROVIDER

蛇足:僕はこう思ったッス
IBMもRed Hatも業績悪化に苦しんでいた。その中で得られた明光なのだろうか。GitHubの買収も大きな話題となったが、Red Hat由来でコピーレフトでアップストリームされたプロジェクトが市場に多数存在するため、想像以上に影響が多きのではないだろうか?

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