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つきまといやひったくり、さまざまな危険が世には溢れています。全国警察の「防犯メール」ほか各自治体がその発生状況をメールで通知するサービスなどを展開していますが、その情報は限定的でリアルタイム性にも欠けているのが現状です。15分前に起きた不審者の情報が、その付近の人に速やかに伝達されるようには未だなっていません。
そこで登場したのが女性向け危険察知防犯アプリ「Moly(モリー)」です。本日2017年6月2日よりiPhone版の無料ダウンロードが始まりました。このアプリを使うと、今自分がいる場所の治安情報がプッシュで通知されるほか、周辺地図で治安状況の確認できるようになります。
開発したのはコーデセブン。IoTを活用した防犯デバイス「BE BARRIER」や女性向け防犯メディアを展開している会社で「警察などから発信される防犯情報をスマートフォン前提でサービス化したものはほとんど無い状況」とコーデセブン代表 河合成樹 氏は言います。
「Moly」では、警察・自治体からの情報を元に、事件の発生日時や内容を独自にデータベース化。場所についても地図で確認できるように処理をしているため、アプリユーザーが事件発生場所の半径0.5〜5kmに入るとプッシュ通知してくれます。
防犯情報の集合知へ
「Moly」は公的情報以外もユーザーのSNS投稿から提供される犯罪・防犯情報をもデータベースに蓄積しています。公的情報は発生や検挙は発信されても、「不安なことがあった」「未遂」などの情報は共有されないからです。さらに、「Moly」のアプリから、ユーザー自らデータベースに情報を投稿することもできるようになっています。
コーデセブンが、20〜30代の女性100人に防犯に関するヒアリング調査を行ったところ、42%の女性が路上で何らかの不安な目に遭ったことがあると回答があったそうです。こうした状況にも関わらず、被害者や地域が助け合うような流れができていないことに河合氏は課題を感じているといいます。
「性犯罪厳罰化の審議も国会で進んでいるなど、性犯罪がなかなか減らないという現状です。できることなら、このアプリを軸に地域のボランティア活動と連携し、アプリを軸に防犯コミュニティ活性化の支援をしていきたいと考えています」(河合氏)。
「Moly」はこのような集合知のサービスとして舵を取りますが、今後、よりパーソナライズされた機能やハードウェアの活用を検討しているとのことです。
【関連URL】
・女性向け危険察知防犯アプリ「Moly(モリー)」
http://moly.jp/?p=1001