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「SONY」ブランドを大切に育ててきたソニー。このブランドにそぐわない製品やサービスは出さない。そんな強い姿勢が企業としての屋台骨として長年機能してきました。
ただ、昨日2017年6月12日に東京・表参道で開催されたソニーの新製品「FES Watch U」リリースパーティでは、会場のどこを見回しても「SONY」のロゴが見当たりません。おそらく何も知らないで前を通りかかった人は、何のイベントかすらわからない状況です。
#FESWATCHU secret invitation only launch party. Very crowded but cozy. @maskin が凄いSONYのロゴがどこにもないと驚いてる。これが新時代のソニー!いいね! pic.twitter.com/CD84MBlnRN
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2017年6月12日
会場内には著名クリエイター10人がデザインしたフェイスが展示されていますが、そこにも「SONY」のロゴはありません。これらのデザインは「TOKYO MONOCHROME(トーキョーモノクローム)」として期間限定で配信が行われます。参加しているのはアートディレクターの井上嗣也氏、ANREALAGEのデザイナー森永邦彦氏、書道家の万美氏ら。
もう一つこれまでのソニーと違うのがパーティの内容です。IT機器の展示会とは全く違った雰囲気の空間です。開場奥にはDJブースがあり、壁一面にはFES Watch Uをモチーフとしたインスタレーションアートが展開されています。報道関係者を含む招待者はファッション関係者が多く、ファッション・アート界の大御所の姿も見受けられます。参加者は新たなカテゴリーである「ファッション・エンターテインメント」をどう解釈するか模索しているようでした。
このマーケティングを統括するのがソニー新規事業創出部 FE事業室 Fashion Entertainments マーケティングマネージャーの加藤圭一氏です。彼は今回の「ソニーらしくない、ファッション本流のアプローチ」を「種を撒き」であると表現しています。
この日(2017年6月12日)は、すでに表参道MOMAや時計専門店などで店頭展示がスタートしていましたが、店頭ですらSONYのロゴがありません。ただ、そうすることで、テクノロジーの紹介ではない、新しいファッションアイテムとしてどうか?という関心の種を人々の心に植え込むことに成功したといっても過言ではないでしょう。
【関連URL】
・FES Watch U 正式販売開始のお知らせ
http://fashion-entertainments.com/news/20170612/