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日本のドローン熱が再騰しそうな昨今、ドローン運航のプロ達の野心的なプロジェクトが浮上しました。その名も「SKYPROBE」です。高い高度で24時間以上航行可能なドローンを開発し、環境などのモニタリングや物流、人命救助などに活用できるインフラを構築しようというものです。
SKYPROBEが目指すもの
「SKYPROBE」のコアになるのは、高度300mから3000m上空を航行する2m四方のサイズのドローンです。垂直離発着が可能なほか、積載物を積み替えることも想定しています。この機体を一機あたり10万ドル以下で生産できるようにすることを目標にしているといいます。
この機体が数千~数十万機常時地球の上空をカバーすることにより、人工衛星と地上レベルのドローンの間を埋める物理ネットワークを構築するというものです。
考えられる用途としては以下のようなものが挙げられます。
・地球環境のモニタリングによる環境問題の対応
・海洋資源調査への利用による資源問題の解決
・外洋上への船への物資(レスキューキット等)搬送
・災害、遭難等への迅速な出動、上空からの管制
・アフリカや中央アジアにおける食糧問題の解決
・地上レベルで作業をするドローンやロボットの管制
・報道への利用、等々
ドローン運行のプロ達が挑む
アイ・ロボティクスは、ドローン技術のプロらによって2016年11月に設立された企業です。設立直前に創設メンバーらが参加した「Japan Innovation Challenge」で優勝する(ロボットによる過酷な災害救助コンテストで入賞の「アイ・ロボティクス」、ドローン運用マネジメントシステム提供を目指し法人化 【@maskin】)高度な技術を持つドローンインテグレータとして注目されています。
アイ・ロボティクスは、操縦技術はさることながら、運行システム運用、センサーやバッテリーなど多様なドローン関連技術の開発などを行ってきました。それらの知見の活用の行き先が地球規模の問題解決ということで「SKYPROBE」の構想が固まったといいます。
この構想を具現化すべく、アイ・ロボティクスは2018年に「約8000キロを飛行させる無人航行ドローンを開発し、日本からシリコンバレーまで太平洋横断飛行を成功させる」という目標を掲げました。
24時間航行はもちろん、太平洋を横断するにはさまざまなリソースが必要となりそうです。この大チャレンジが成功するか否か。日本のドローン事業者が力をあわせて集結できるかどうかの試金石になるかといっても過言ではないかもしれません。
【関連URL】
・新物理インフラ構想「SKYPROBE」を公表
http://irobotics.jp/skyprobe/
・ロボットによる過酷な災害救助コンテストで入賞の「アイ・ロボティクス」、ドローン運用マネジメントシステム提供を目指し法人化 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/irobotics-win-japan-innovation-challenge-24177.html