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米アマゾンCEO Jeff Bezos 氏、2億5000万ドルでワシントン・ポスト紙を買収 【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 米Amazon.com創業者であり現CEOの Jeff Bezos 氏は2013年8月5日、米有力紙「Washington Post」を2億5000万ドルで買収した。複数の現地メディアが報じており、Washington Post紙は、同氏が従業員に宛てた書簡を公開している。





 買収はJeff Bezos氏個人によって行われたもので、Washington Post Co.が所有する新聞発行や関連事業を買収する。事業比率についてはマーケットハックが詳しい。

 Jeff Bezos氏は公開書簡の中で「社名は変わるものの、Washington Post紙の価値は変わらない。現在の幹部チームが引き続き運営してもらい、自分が経営に直接関与することはない」と語り、インターネットの特徴とスピード感にフィットした変革の必要性を出張した。

 同紙の買収においては、複数の候補があったと報道されている。最終的な決め手は金額とJeff Bezos氏個人による買収だったという見方が濃厚だ。






 Washington Post紙の創刊は1877年 ( History )。リベラルな編集方針が特徴。

 近年、業績悪化が著しく、2010年には所有していた全米2位の雑誌 「NewsWeek」誌を1ドルで売却している。なお、現在Newsweek誌は電子版のみの発行となっている。

 主力の新聞売上も低下し、2013年夏から電子版の有料化に踏み出していた。


【関連URL】
・Jeff Bezos on Post purchase – The Washington Post
http://www.washingtonpost.com/national/jeff-bezos-on-post-purchase/2013/08/05/e5b293de-fe0d-11e2-9711-3708310f6f4d_story.html


蛇足:僕はこう思ったッス
日本でも紙の新聞をガサガサ開いている人は都心では殆ど見られなくなった。片手で持てる端末で、紙以上の分量を読むことができるのだから当然だろう。しかも、スマート端末時代は、コンテンツとコミュニケーションは切りはなせない関係にあり、どんなにコストカットしたとしても、肝心の機能性がなければ値段はつくはずもない。
歴史ある新聞が個人に買収されるというショッキングなニュースではあるが、テレビなどの事業は手つかずであり、Jeff Bezos氏としてはメディアxマネタイズという大きな流れの中の入り口に過ぎないと考えているのだろうと思う。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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