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Labit 鶴田浩之 氏がメルカリにジョイン、ソウゾウの執行役員就任も

日本のITスタートアップの草分けネットエイジの西川潔氏らに見初められLabit社を創業したシリアルアントレプレナー 鶴田浩之 氏(20歳起業家の新たなスタート…まず手がけるのは時間割のソーシャル化【増田(@maskin)真樹】)が2017年7月時点でメルカリにジョインしていたことが明らかになりました。併せて子会社のソウゾウ社の執行役員への就任も明らかにされています。


鶴田浩之 氏は16歳で起業(参考「16歳で起業して4年間やってきて思うこと」)、独自の事業創造哲学を持ち、完成度の高い事業を多数創出する起業家として着実に評判を得てきていました。

その存在感をIT業界に轟かせたのが、Labit創業直後のIVS(Infinity Ventures Summit)の目玉ピッチイベントLaunchPadでの優勝(参考「「すごい時間割」でLaunchPad優勝 20歳起業家 Labit社インタビュー #IVS」)でした。

その後も、ゲーム攻略メディア「ゲームエイト」をスタート後2年たらずでGunosyに売却(2015年)。2016年5月には古本のCtoCサイト「ブクマ」や渋谷道玄坂に書店「BOOK LA BTOKYO」を発表(参考「25歳の起業家 鶴田浩之 氏を再起動させる ‘本’ というセレンディピティ @mocchicc @maskin」)するなど矢継ぎ早にさまざまな事業を展開してきました。

メルカリ創業者の山田進太郞 氏とは以前から一緒に働く日のことを話していたとのことですが「ひとまず自分の手でプロダクトをやりきたい」という意思を貫き続け、ようやくケジメをつけることができたといいます。

今回、自分の会社の経営からはいったん退き、「事業のプロデュース」ということに集中できることで、いろんなノイズが取り除かれて、鮮明になります。自分の可処分時間も、悩みも、シンプルになって、すべては1つの成功のためにと思考のベクトルが向いています。

(鶴田氏)

鶴田氏のメルカリ移籍に伴い、Labit社のコアメンバーは2017年7月から全員がメルカリ内でチームとしてフルタイムで稼働を開始しており、来年2018年1月には元Labitチームとしての初のプロダクトがリリースされる予定です。

2017年7月6日(木)、メルカリ4周年記念のレセプションパーティ前に撮影。左から、小泉さん(社長兼COO)、僕、進太郎さん(Founder, 代表取締役会長兼CEO)、松本さん(ソウゾウ代表取締役CEO)

・【関連URL】
・株式会社メルカリにジョインしました。 | もっちブログ
http://www.mocchiblog.com/?p=16260
・Labit,Inc.
http://labit.com

蛇足:僕はこう思ったッス
 今回の移籍は「ヘッドハンティング」という形で展開されている。ただ、実際は買収に近いモデルのようだ。Labit社は現在精算中で、BOOK LAB TOKYOなどの事業は別の形で継続される見込み。メルカリという急成長起業の現場で、鶴田氏の手腕はどうエンパワーされるのか。これからもずっと追い続けたいと思う。
20歳の時、筆者と西川潔氏と2人で初めて鶴田氏に会った時の一枚
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