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Launch Pad優勝「あきっぱ」、ITに疎いアイディアマンが産んだ奇跡、 (TechWaveが追い続けた大阪スタートアップ)【@maskin】 #IVS


[読了時間: 2分]

 スタートアッププレゼンコンテスト「Launch Pad」(2014年12月4日開催)で、13社の極めて高次元のバトルを勝ち残ったのは大阪のギャラクシーエージェンシーの「あきっぱ(akippa)」。

 TechWave読者はご存知の方もいると思うが、注目のスタートアップとして継続的に紹介してきた企業だ。社長の金谷元気氏がネット関連の事業を展開し始めたのはこの2年ほど。物腰低いIT業界人ぽくない雰囲気に「え、この人がスタートアップ?!」という声も少なくなかった。

 そんな金谷氏がなぜ事業を育て、プレゼンを勝ち取ったのか、TechWaveが追ったこの2-3年をまとめてみようと思う。

そもそも、筆者が金谷氏に出会ったのは2012年の春。大阪・本町のコワーキングスペース「オサカンスペース」で開催されるピッチイベントでのこと。当時、大阪にはまだスタートアップの波らしい動きはなく、プレゼンテーションも事業もまだまだ詰めが甘いと言わざるを得ない状況。

 金谷氏は、IT業界に足を踏み入れたのはこの2-3年ほどで、当初から運営していた人材系のサービスとして「ギャラクシーエージェンシー」の投入に始まり、半年後には「リバイト」を発表。と思いきや、帰宅中に気軽るに飲めるサービス「ハッピーアワー」など続々投入してきた。量で勝負と思いきや、企画をブラッシュアップしまくっていくためどんどん良くなっていくし、彼の凄さは頭の切り替えがピタッときまる点。ダメだと思うON/OFFが明確なのだ。

大きな手応えを感じることになったのは2014年初頭にスタートした「あきっぱ」だ。その後、2014年2月中旬に開催した「TechWaveアプリ博2014」に出展したところ、人だかりができるほどの盛況。その場で、多数の投資家の目にとまり、あきっぱ事業への投資(DeNAとエニグモ須田社長らが「あきっぱ!」(オンラインコインパーキング)に出資【大崎 @osak_in 】)が決まる。

 その後の成長や注目度の高さは書くまでもないが、LaunchPad優勝も頷けるほど事業が完成されていった。

 金谷氏が優勝した意義は、IT業界の慣習に沿っているというよりは、一般の事業からアイディアが積み上げられていった点だ。この優勝でさらに大きな追い風がふくと思うが、これを機に新たなスタートアップの流れがメインストリームとしてより拡充することに期待したい。



【関連URL】
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・Launch Pad優勝は「あきっぱ」 、 13社プレゼン[全レビュー]  【@maskin】 #IVS
http://techwave.jp/archives/launch-pad-2014-spring.html

蛇足:僕はこう思ったッス
IVSの前日、紅葉のライトアップを一緒に眺めていたのですが、よくよく考えたらほかのチームは寝ずにピリピリしているなか、かなりの余裕だったなと振り返ります(w)。そんな中での優勝だったのでプレス席で真面目に号泣してしまいました。

あきっぱを発掘したのは、TechWaveコアチームの一員である大阪オサカンスペースの大崎さん。おそらくもっとあるだろう金谷さんのアイディアや真の姿、、大阪スタートアップシーンについて語ってもらえるのだと思う。とにかくおめでとうとありがとうがいいたい。来年2015年1月15日、半お休み中のTechWaveは5周年を迎えますが、強い意思を持つ人にスポットライトをあて、誰も注目していない段階から勇気を出して背中を押してゆく。書いて終わりではなく、ずっと一緒に成長をともにする。金谷さんやそれを支える仲間たちとまったく新しいプロジェクト展開をしていきたいと思います。

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