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メルカリは2018年6月22日、シェアサイクルサービス「メルチャリ」が、「福岡スマートシェアサイクル実証実験事業」の採択事業として実証実験事業を福岡市で開始したと発表しました。
「メルチャリ」は2018年2月27日福岡市にて「メルチャリ」のサービスを開始していました。
使い方は海外で普及するシェアサイクルと同等、ポートなどに設置されているメルチャリ用自転車のロックをスマートフォン・アプリで解錠し、利用するというもの。
ただ、福岡市内で提供されている「メルチャリ」用自転車が少なく、日常的に利用できる交通インフラとしての認知は十分とはいえませんでした。今回の福岡市との実証実験事業により新たに公共施設への駐輪ポートの設置が可能となり、2018年6月末に約90か所となる見込みです。
《実証実験事業における福岡市との取り組み》
このたびの事業者選出を受け、「メルチャリ」は福岡市と下記の実証実験を行います。
・期間:2018年6月22日から2020年3月31日まで
・実施内容:シェアサイクルを活用して、都心部への自動車流入抑制、都心部の回遊性向上、自転車利用環境の向上に取り組む。
・実施エリア:博多、天神、ウォーターフロントから2km圏内の公共施設の活用を予定しており、市の保有するポート候補地最大30箇所に、メルチャリのポートが新たに設置されます。
つぎは東京都国立市での展開が予定されています。
【関連URL】
・[公式] メルチャリ公式サイト
・[リリース] 2018テンセント囲碁AI世界大会 参戦のお知らせ
蛇足:僕はこう思ったッス
こうした公共インフラにおいて自治体介入のサンドボックスは極めて有効。実験に至る採択の門戸は広いとは言い切れないが、新興事業の拡大もしくは浸透には非常に大きな効果がある。特にシェアサイクルの場合、実証実験の期間は限定されているものの用意したポートをわざわざ更地に戻すようなことは考えにくい。一方で、交通インフラが充実し人口規模もある福岡市でのシェアサイクルがどこまで有効か?という疑問もある。もっと交通課題が大きい都市はあるし、そもそも福岡は交通量が多くシェアサイクルにフィットするのか?という点だ。また、こうした動きは、自治体の姿勢に依存するところが多いのは理解するものの、目的が課題解決なのか、事業利益なのか不透明さを感じるのは否めない。