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Moffが三菱総合研究所と実証実験へ、Moffバンドを身体機能計測に活用

スマートトイとして2014年に産声を上げた腕時計型のウェアラブルデバイス「Moff」は医療の領域へと新たな舞台を移しています。

「Moff」は腕時計型のデバイスの動きと連動して、アプリから様々音が鳴るという仕組み。欧米で注目され、米KickStarterでもトップ級の注目を浴びました(参考「「Moff」 がKickStarterでトップ2にランクイン、世界が注目するウェアラブルな魔法の杖 【@maskin】」)。

この腕時計ウェアラブルデバイスとアプリの連携の仕組みを、身体機能計測用途へと発展させたのが「モフ測」です。三菱総合研究所とMoffは、これまで共同でIoT高齢者の自立支援サービス「モフトレ」を開発・販売してきましたが、その第二弾として病院向けの身体機能計測サービスを開発してきたということです。「モフ測」の実証実験は2017年11月から開始するとのことです

Moffを使って身体機能を測る「モフ測」

「モフ測」は、腕時計型デバイス「Moff Band」に搭載された3Dセンサーを使って、病院でリハビリテーションを受けている方々の歩行や関節可動域、作業能力など各種身体機能を計測しデータを記録するというものです。

「モフ測」では「Moff Band」を左右の腕や足に装着しその動きから身体機能を計測します。

計測したデータは、わかりやすい形で視覚的に加工され、誰でも理解できるようになるとのことです。

「モフ測」の対象は、病院などでリハビリテーションを受けている方々になります。「モフ測」を使うことで以下のようなフィードバックを得ることが可能になります。

• 歩行フィードバック: TUGや10m歩行におけるバランスや足の運びを評価
• 作業フィードバック: 腕の動きをリアルタイムの3Dモデルで表現、可動域を計測・記録
• バランスフィードバック: 片脚立位など静止時のバランス能力を評価 • ROMチャレンジ:関節可動域を手軽に計測・記録

Moffと三菱総合研究所の取り組みは、病院内でのリハビリテーションを定量的にフィードバックすることで、早期回復への動機付けへとつながるとの期待があります。なお、両者は2016年12月、業務・資本提携を締結しています。

MoffはこれまでのBtoC領域から、BtoB領域への拡大に乗り出しています。Moff代表取締役社長 高萩昭範 氏は「50:50程度の比率まで伸ばしていきたい」と話します。

【関連URL】
・「モフ測」予告ホームページ

LP


・Moff
https://jp.moff.mobi

蛇足:僕はこう思ったッス
 MVP(Minimum Viable Product)を軸としたいい形のピボット。デバイスとしての「Moff Band」は非常にシンプル。言葉を換えれば3Dセンサー群のデータをBlutoothでスマホに送信する機能に特化している。この応用の幅を広げ、有意義な活用方法を発掘できれば、それがそのままビジネスチャンスへとつながる。「モフXX」はまさにその典型例であり王道パターンとなっているように思う。
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