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フジTV子会社がMONOCO に出資、シナジー効果狙う【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 フジ・メディア・ホールディングスの子会社で投資業務を行うフジ・スタートアップ・ベンチャーズ(FSV) は2013年9月13日、デザイナー雑貨を販売する会員制ECサイト「MONOCO」を運営するMONOCO((旧フラッタースケープ))に出資をすると発表した。





 出資金額やその条件などは明らかになっていないが、MONOCOは2013年7月18日にKDDIの「KDDI Open Innovation Fund」からの第三者割増増資(シリーズA)を受けた直後にもかかわらず、さらなる成長のための投資契約を結ぶことになったという。

 FSVは、この出資を期に、フジテレビの番組とのコラボレーション、オリジナル商品の制作・販売等の協業展開を構想しているという。

 MONOCOは、デザインキュレーターによるセレクト雑貨を会員限定で70%OFFの価格で購入できるというユニークなモデルで、かつ実店舗展開によるブランド確立手腕に注目が集まっている。

 こうした独自性を活用する出資や提携について代表取締役 柿山丈博 氏はこのように語る。

「シナジー前提の連携については、今後も多いに可能性があります。弊社のメッセージをいかに認知し、理解していただくかという高度な作業をこれからもコツコツと進めていく予定です」。

 MONOCOは9月27日に表参道 (東京都渋谷区渋谷2-1-12 8F)のショールームをオープンする予定。当日はレセプションパーティーを予定しているほか、毎月最低1回はイベントを開催していく考えだ。




【関連URL】
・Monoco
http://monoco.jp/
・「世界視点で日本を考える」 MONOCO が KDDI と資本業務提携、表参道にショールーム開設 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/monoco_increase_capital_kddi.html
・フラッタースケープ、デザイン雑貨最大70%OFFの招待制ショップ「MONOCO」をオープン 【増田(@maskin)真樹
http://techwave.jp/archives/51735647.html

蛇足:僕はこう思ったッス
戦略と野望、インフラ構築、オリジナル要素と、多様な魅力を持つ柿山氏率いるMONOCO。出資についても確実なシナジー効果が折り込まれている点が評価できる。彼は「コミュニケーション戦略」として、MONOCOの強みを綿密かつ正確に伝達することで、チャンスを獲得する土壌を形成している。
現在、投資ラウンドとしてはシリーズA。成長期のMONOCOの今後から目がはなせなくなりそうだ。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演している。現在、TechWaveをリボーン中。中長期プランニングやアドバイザリー活動で定評がある。(@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中)
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