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電波が届かない場所でもOK 斬新な「屋内測位システム」が登場 【@maskin】


[読了時間: 2分]

 外出時に欠かせない存在となったGPS (Global Positioning System:全地球測位システム)だが、東京などビル中の大都市ではほとんど機能しないのが現状。

 Wi-Fiの電波を捕捉し

 そこで脚光を浴びたのが耳で聴くことのできない音波だ。

 エムティーアイは2013年6月17日、非可聴域の音波を利用した「屋内測位システム」を開発したと発表。

 複数のスピーカーを配置し、そこから発する非可聴音をスマートフォン内蔵のマイクを利用して受信することで、現在位置を測定できる仕組み。

 誤差はなんと約30センチメートルという高精度な測位システムとなっている。

 これにあわせて地図データとのマッチング技術も開発しており、産業技術総合研究所と行動ラボによる「PDR(歩行者自律航法)」という技術を組み合わせることで、Wi-Fi測位システムよりも高精度「屋内位置測定ソリューション」作りあげたという。




【関連URL】
・エムティーアイが音波を利用した独自のスマホ向け「屋内測位システム」を開発
http://www.mti.co.jp/?p=18105

蛇足:僕はこう思ったッス
 Wi-Fi捕捉方はすばらしいく愛用しているのだが、Wi-Fiが無い、もしくは機器が移動したなどの問題で誤差が生まれることも少なくない。この方式なら機器は専用のものになるだろうし、特定用途で安定的に使用できそう。ただ、QRコードをスキャンするのが億劫な人が多い中、アプリを起動してマイクを向ける人がどれだけいるのだろうか?という疑問もある。
ただ年内に登場するiOS7ではマルチタスクにも対応するし、起動しておいて自動マイクスキャンという方法も可能になるのだろうか。あとは精度の高さがどれほど素敵な経験を提供してくれるかによるのだろう。
なお、6月には何らかの形で展開されるようなので注目したい。


著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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