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「握手禁止ポリシー」徹底するも断念、世界最大のモバイル商談会 Mobile World Congress (MWC)中止の衝撃

MWC

世界最大のモバイル&通信分野の商談イベントである「GSMA Mobile World Congress (MWC)」の主宰企業であるGSMAは現地時間の2020年2月12日、2020年2月24〜27日にスペイン・バルセロナで開催予定だった当イベントの中止を決断したと発表しました。世界200か国から10万人以上が来場する予定でした。

主な原因は中国・湖北省を中心に新型コロナウイルスの幹線が世界的に拡大しているを受け、MWCに参加する予定だった中国人5〜6000千人の入国が難しくなったことと観られています。大型スポンサーである中国企業の出展がキャンセルとなり、それに伴い、世界各地の主要スポンサーのキャンセルが相次いでいました。

MWCとは

MWCは1987年からEUを中心とした各地で開催されており、2011年からスペイン・バルセロナが開催値に選ばれています。現在の会場「Fira de Barcelona」は日本の幕張メッセの3倍以上の面積(24万平米)を誇り、会場内はさながら街のような様相です。

歩くだけでかなりの時間がかかるため、会場内の休憩スペースは常に人でごった返しています。定期的にライブパフォーマンスなども行われています。

大手スポンサーは軒並み巨大なVIPルームを作り、まさに世界的な商談が行われる重要なイベントとして認知されています。

MWC20をキャンセルした大手企業

新型コロナウイルスの感染拡大の報を受け、GSMAは2020年1月29日から対応に注力し、バルセロナ市やカタルーニャ州やパートナーらと協力しながら対応をこまめに動向を報じていましたが、日本企業を含めた大手スポンサー企業のキャンセルが相次ぎました。以下、出展を辞退した企業の概要です。通信キャリアの撤退などイベント運営に不可欠な企業のキャンセルが決定的とみられます。

・NTTドコモ
・楽天モバイル
・ソニー

・HTC
・Amazon
・Intel
・Vivo
・Ericsson
・LG
・Cisco
・Nokia
・BT
・Deutsche Telekom
・Vodafone Group
ほか

「握手禁止ポリシー」まで決めていたMWC20

MWCの報告によると、会場内の除菌や医療機関の整備を行政と共に進めており、「握手禁止ポリシー」を徹底させようと準備を進めていました。

しかしながら、主要来場者である中国・湖北省からのすべての旅行者はイベント会場へのアクセスが許可されません。また、中国に行ったすべての旅行者は、イベントの14日前までに中国国外に行ったことを証明する必要があるほか、一般参加者も新型コロナ有為リス感染者と接触していないことを自己証明する必要があるなどイベント開催そのものが不可能になったというのが、MWC20開催中止の最大の理由といえるでしょう。

【関連URL】
・[公式] GSMA Statement on MWC Barcelona 2020 from John Hoffman, CEO GSMA Limited

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