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国内No2の音楽著作権管理会社である「NexTone」は2017年9月4日、YouTubeと包括的な利用許諾契約を締結したと発表しました。
YouTubeが提供する「YouTube データエクスチェンジ」の仕組みを活用してより精度の高い利用実績報告を受けることで、NexToneが管理する著作権者に対して透明性の高い使用量分配を実現することを目的としています。
NexTone(ネクストーン)が誕生したのは2016年2月1日。イーライセンスとジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)が事業統合する形で生まれました。
著作権管理事業以外にも、キャスティングやディストリユーションなどの事業を展開しており、著作隣接権者向けマネタイズ代行業務などにも注力しています。
今回の契約で活用される「YouTube データエクスチェンジ」は提供された作品情報に基づいて、「YouTube がデータによる透明性の高い方法でシステム照合を行うプロセス」とのこと。今後、NexToneが管理する作品と権利者のデータをYouTube側に提供することにより、より正確に作品を識別した上で著作権料を支払うことができるようになるといいます。
YouTubeはこれまで国内ではJASRACとNexToneという2大著作権管理会社と包括提携をしていましたが、正確な使用ボリュームを把握した上での使用料分配が行われていないと指摘されるなど問題視されていました。
【関連URL】
・NexTone
http://www.nex-tone.co.jp
・NexTone 新たに YouTube の技術を活用した著作権管理サービスを開始
http://www.nex-tone.co.jp/information/?p=253
複雑なコンテンツ著作隣接権の世界。管理会社の手数料を含めさまざまな課題があるといわれているが、まずは利用実態が公平・公正かつ透明性をもって明らかにならないと確かに何の議論もできない。もう10年以上も前の話だが、某アーティストが「インターネットで楽曲がやりとりされるのが当たり前になる時代になっても、それでもアルバムが売れないと数字にならない」という言っていたのだが、それは半ば諦めに近い(音質の悪さからネット配信にそもそも感心が低かったというバイアスもある模様)ため息交じりの発言だったように記憶している。YouTubeの取り組みがどこまで透明なのか、鵜呑みにはできないのだけど、実数が見えてくるという意味では大きな一歩のように思う。