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Zipwhip、固定電話専用チャットは組織と消費者の関係をどう変えるのか? 【@maskin】

店舗や企業と消費者との接点構築のポイントとしてホームページから@LINEやFacebookなどが注目されつつある。しかし、サイトがわかりにくかったり、SNSでは肝心の情報が得にくかったり、結局、代表電話に電話をかけているということはないだろうか?

「ZipWhip」は、固定電話や無料通話の電話番号をIDとしたテキストチャットサービスだ。現在は北米で展開している。

460-XXXX-XXXXという固定電話の番号に対し、例えば「お昼のランチは予約できますか?」とか「11時の予約に遅刻する予定です」、「XXさんが戻られたら折り返し電話をください」といったメッセージを送付することができる。消費者側の感覚としては、エージェントと対話をしているようなものだろうか。何より「順番におつなぎしています」「混雑しているのでかけなおして」がないのが良い。

スマホ普及時代ならでは

チャットメッセージは、企業側のダッシュボードで効率よく管理可能。これで月額20ドルで無制限にチャットできるほか(基本プランでは1分あたりのチャット数が3回に制限)、各種利用レポートを閲覧することができる。

月額100ドルのビジネスプランは、1分あたりのチャット数が10回まで拡大されるほか、自動応答やメッセージのスケジュール送信なども可能になる。このプラン以降からは画像を送信できるため、より細かいやりとりができるようになる。

さらに対応顧客数の多い企業向けのエンタープライズプランでは、1分あたりのチャットが6万回以上まで大幅に拡大され、ログインアカウントも複数提供されるようになる。APIにより別途システムとの連携もできるようになる。

仮にここに自動応答型のAIチャットボットが入るようになれば、少なくとも電話によるボタン選択よりも的確で柔軟な対応が期待できるようになるのかもしれない。

【関連URL】
・ZipWhip
https://www.zipwhip.com
・Voyager and Microsoft Ventures invest $9M in business text messaging platform Zipwhip
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蛇足:僕はこう思ったッス
 同社によれば北米の固定電話市場は1億9500回線。レポートによればすでに毎日1億5000通のチャットメッセージがやりとりされており、2015年から急激に成長していることもあってマイクロソフトとVoyger Capitalから9000万ドルの資金調達に成功している。
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