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スタートアップ支援コミュニティ「StarBurst」を運営するプロトスター社は本日(2018年11月9日)、起業家が描く初期サービスの開発を支援する新しい事業を展開すると発表しました。
これに伴い、プロトスター社は、執行役員CTO(技術責任者)に田邊賢司氏が、VPoE(マネジメント責任者)に伊東正幸氏が就任。オフショア開発を率いると共に、海外進出支援もスタートとするとのことです。
プロトスターは2016年11月30日創業。スタートアップ経験豊富なメンバーらによって運営されるスタートアップコミュニティ「StarBurst」を通じ、すでに200社以上のサポートを行い、総額76.2億円の資金調達につながる活動を展開しています。
また、2018年4月には起業家と投資家のコミュニケーションを支援する「Startup List」をスタートしており、すでに2600人がサインアップするなど躍進を続けています。
日本スタートアップの弱点をフォローする
日本のIT系人材は世界と比較してもかなり限定的で少ない状況。起業家が夢を描いても作れないという問題があります。特に売り上げが立つか分からない、スタートアップ初期の100万円以下で作るような企画に対して開発者を集めることは至難の業。
プロトスターの新体制は、スタートアップ企業における最大の課題、「理想のものを作れない」という部分を、オフショア開発を駆使しつつ、プロトスターが窓口になる形で開発支援する目的で生まれています。
新たに参画したCTOの田邊賢司氏は、新規事業&サービスの立ち上げやエンジニア部門の立ち上げなどを経て、2012年8月にスマホ向け開発事業会社とライフォートの創業メンバーとして参画し1年半で150人の組織に成長させるなどの実績があります。その後、ランサーズではCTO、Emotion Tech社でもCTOとして活動。
VPoEの伊東正幸氏は、大手ベンダーでプロジェクトリーダー・マネージャーとして従事後、大手コンスーマーゲーム、大手アフィリエイト企業で海外へのサービス開発や拠点の立ち上げを行い。現在、プロフィットメイカーズ社の創業者としてサービス開発や海外事業立ち上げなどを行っています。
こうしたスタートアップの立ち上げとオフショア開発、海外進出のノウハウを抱えたチーム編成により、起業家の最大の悩みをプロトスター自らが払拭することで、成長できるスタートアップの創出に寄与したい考えです。
【関連URL】
・[リリース] 国内最大のスタートアップコミュニティ・プラットフォームを運営するプロトスターに、田邊賢司 執行役員CTO、伊東正幸 VPoEが就任
蛇足:僕はこう思ったッス
日本のIT業界は、アメリカのそれと比較するとかなり特殊だ。まず基本構造が開発受託企業への丸投げがベースとなっている。技術などよく分からない人が企画し、要件なども定義しないまま開発受託を専門とする企業に丸投げされる。当然ながら理想のものはできてこないし、成長もしない。技術的なイノベーションも起こらない。アメリカはどんな業種でもIT参謀的な部門があり、社内で開発も行う。自分たちの仕事は自分でコーディングするのが基本だ。IT分野でのソフトウェア方面での弱さがここにある。しかしながら、「結局、世界をよりよく変えられるのは、唯一、起業家達だけだと信じています。」と代表取締役COO 山口豪志氏はいう。確かにその通りで、ゲームや企画でお金は稼げてもその先にはいけない。そのドアをあけて先の世界に進むのは起業家であり、その支援者であるように思う。