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お台場にMR「魔法の館」登場、ディズニー出資の日本人企業Tyffonが手がける

米ウォルト・ディズニーの出資先企業でもある米Tyffon Inc(ティフォン)が、MR(Mixed Reality)体験型シアター「TYFFONIUM(ティフォニウム)」をダイバーシティ東京で展開しています。

ディズニーのホーンテッドマンションを彷彿とさせる空間ですが、あまりの臨場感に絶叫する声が止みません。商業ビルの一室とは思えなくなるほどの没入感は、コンテンツ表現の新たな境地といっても過言ではないでしょう。

8.5 x 4.5 mを最大2人で徘徊

「TYFFONIUM(ティフォニウム)」は、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の技術を組み合わせたMRシアター。ヘッドマウントディスプレイとランタン等を装着し、CGで表現された空間を最大2人で徘徊するというものです。

一緒に歩く仲間の姿が見えるのはもちろん、今回体験したコンテンツ「コリドール」の空間を上下左右じっくり眺めながら進んでいきます。手に持つランタンには火が灯り、区間内のオブジェクトにかざせば火が移るなど現実とCGの境界線が見えないのが特徴となっています。

“恐い” を作りたい

「TYFFONIUM(ティフォニウム)」は、ティフォン社 CEO 深澤研 氏の夢の集大成。2013年頃に話を伺った時は“恐い” をコンテンツ化し、テーマパークを作りたいと夢を語っていたのです。

ティフォン社 CEO 深澤研 氏

深澤氏は、もともとエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後、絵画や映像制作の実績を積んだ末、2011年11月にティフォン社を設立しました。

ティフォンで開発したのは“恐い”アプリ。スマホのカメラで顔を撮影するゾンビに変わってしまう「ゾンビブース」は全世界でシリーズ累計4000万DLを突破しています。

一方、ティフォンは2014年に実施されたウォルト・ディズニー主催のスタートアップ支援プログラム「第1回アクセラレータープログラム」に日本人で初めて採択(参考「米ディズニーがアクセラレーションプログラム開始」)。その後、米ウォルト・ディズニー社から出資を受けています。

深澤研 氏は技術からコンテンツ、空間までフルプロデュースできる次世代の仕掛け人。こうした彫像などを含めティフォン社がプロデュースしています。

2億円超の資金調達

「TYFFONIUM(ティフォニウム)」の実現にあたりティフォン社は2017年7月にインキュベイトファンドから100万ドルを、2017年10月にはAkatsuki Entertainment Technology Fund、インキュベイトファンド(再投資)から総額100万ドルの資金調達を実施しています。

「TYFFONIUM(ティフォニウム)」は開業の2017年10月28日から「最低1年は運営」(深澤氏)するとのことで、現在展開している「コリドール」以外のコンテンツや新たな技術要素を順次取り入れたいと考えています。

・場所:ダイバーシティ東京5F TYFFONIUM内
・営業時間:10〜21時 ※混雑状況により事前に締め切りをさせていただく可能性がございます
・体験人数 1~2人
・所要時間 25分(Short ver.:15分)
※体験時間は15分(Short ver.:5分)となります
・料金 2,000円(Short ver.:1,300円)
・年齢制限 13歳以上
・備考:コリドール体験前には、公式サイト内注意事項のご確認を推奨しております

【関連URL】
・TYFFONIUM – ティフォニウム:マジックリアリティ·シアター
http://www.tyffonium.com/

蛇足:僕はこう思ったッス
 オープン前に体験してきた。ホラーが大嫌いな僕としては、相当ビビっていたのだけど、実際ヘッドマウントディスプレイを装着して「コリドール」入りすると、恐いと言うよりは(目をつぶってました)空間のリアリティと美しさに感心しきりでした。それほど広くない空間を歩きながら体験するのだけど、記憶としては本当に大きな建物を徘徊してきたということだけ。おもしろいことに、たった5分くらいの体験だったのだけど、中のことを鮮明に覚えている。

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