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米Yahoo!のCEO Marissa Mayer 氏は2014年1月7日、ラスベガスで開催されている「Consumer Electronics Show 2014(CES2014)」の基調講演で、スマートフォンのホームスクリーンをインテリジェンスにカスタマイズするサービスを展開する「Aviate」を買収したと発表した。
「Aviate」は、Android対応の「HOME」アプリ。インストールされているアプリを自動でカテゴリー分けし、ユーザー自身が最も使いやすい形で整理してくれるというもの。
例えば朝起きた時、複数のアプリから情報を収集し、天気や予定などをまとめて表示してくれる。
車を運転している時は、交通渋滞やナビ、夕食時はレストラン情報がアレンジされる仕組みだ。
同社は2013年10月に、Highland Capital、 Andreessen Horowitzなどから1800万ドルの資金調達を達成していた。この買収によりサービスが停止されることはないが、Aviateの機能がYahoo!のアプリに組み込まれることになるだろう。
UX再発見
「Aviate」の魅力は、HOMEのリストラクションを通じ、デバイスにおけるトータルナビゲーションをシンプルにする役割にある。
日常生活では、天気をみて、ニュースをみて、路線や地図をみて、というその人なりのコンテキスト(文脈)でアプリを利用する。OSがそのコーディネートを支援する役割を果たす部分もあるが、機能的には不十分。
「Aviate」は単なるHOME改善ツールではなく、ユーザーの行動や指向にフィットしたUX(ユーザー体験)を提供してくれるというものだ。
実は、このようなUX再発見の流れは、第三のOSを筆頭にフォーカスされている。JollaにしてもTizenにしてもUXを重視している。
どんな機能があるかではなく、それらの機能をどういった流れでシームレスに利用できるかという発想だ。アプリ間通信などOS無くしては実現できない領域ではあるが、今後、より幅広いユーザー層に浸透するスマートデバイスには欠かせない概念となりそうだ。
【関連URL】
・Aviate, The intelligent homescreen that simplifies your phone.
http://getaviate.com/
・Aviate’s going to get better, faster with Yahoo!
http://blog.getaviate.com/post/72586543194/aviates-going-to-get-better-faster-with-yahoo
車社会で生活する僕はよくIVI(車載情報システム)のことを考える。今やWazeを使用してスマホはカーナビになっているわけでが、もちろん運転中に画面を見ることはできず、しかし、移動しながら操作をしたくなるわけでボタンにしても押しやすかったり、面倒な手間が無くなればと常に思う。
これはドライバーに限定した話ではなく、スマートデバイスがいかに人間の行動を支援する側に回れるかという視点であり、今後より一般の層に普及し、テレビや家電、モノのインターネット(Internet Things)へと拡大するにつれ重要なテーマとなると思っている。