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米主力アクセレラーターのYコンビネーター(Y Combinator:YC)が現地時間の2018年10月17日、プログラム参画企業の時価総額ランキング(2018年10月16日時点)トップ100を発表しました。
トップはAirBnb
ランキングリストは、どれだけの雇用を生んだか(JOB CREATED)やYCのプログラム参画時期(BATCH)のほか、コメント文の中に時価総額も記載されています。
第一位は日本でも民泊のブームを生んだ「AirBnb」。2009年冬のプログラムに参画し、これまで4000人の雇用を生み出した。時価総額は300億ドル以上あるとのことです。以下トップ5までを締めるのは日本でも認知度がある企業ばかり。このうち48社はYCから資金提供を受けています。
しかし、それ以降のノミネート企業は聞いたこともない会社も多く占めますが、100社あわせて2万8000人以上の雇用を生み出しており、100社すべての時価総額を総計すると1兆ドル以上の時価になるとのことです。
全体的に時間を掛けて価値を高めている傾向にあるのが見て取れますが、今回のトップ100の中で10億ドル以上の時価総額を持つ企業はバイオテクノロジーやB2B、開発者向けツール、消費者向けサービスなどが主役になっており、自動運転の「Cruise」(2014年)やバイオテクノロジー「Ginkgo Bioworks」のような時流の先鋒を走る企業の価値は早期に高まりやすい傾向があるようです。
【関連URL】
・[公式] YC Top Companies List – 2018
蛇足:僕はこう思ったッス
VCなどの投資先の時価総額については最近日本でも話題になっているが、このような形で支援事業を手がけている企業の貢献価値が経済にどう反映されているかを示すことは非常に価値があることだと思う。なぜなら、投資家のキャピタルゲインだけで社会は回転するわけではないからだ。失敗したとしても、再チャレンジできる環境。一見危険そうな急流にロープを渡して安全性を高めながらゴールへと後押しをする存在がYCの周辺には文化として存在するといってもいいだろう。トップ100企業。改めてじっくりレビューしたいと思う。