脳学者との対談は読み応えあり!内山幸樹著「仮想世界で暮らす法」

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 このブログのポッドキャストで、これまでずいぶん多くの人を取材してきた。そこでよく聞かれるのが、「だれの話が一番面白かったですか」という質問。どの人もIT業界のキーパーソンだけあってそれぞれに面白いのだが、株式会社ホットリンクの内山幸樹さんの話は面白かったお話の1つだろう。。
 このブログのポッドキャストが「ウェブを進化させる人たち」(翔泳社)という本になったが、本を読んだ人からも「内山さんのインタビューっておもしろいですね」という声が寄せられた。
 その内山さんが「週刊現在」に「仮想世界で暮らす法」という連載を持っていたのだが、今回その連載の原稿に加筆修正されたものがBLUE BACKSから出版された。

 僕は内山さんのお話を何度か聞いていたし、僕自身一応IT記者なんで具体的な話に驚かされることはなかった。でも非常に分かりやすい文章で書かれてあるので、ITが苦手な人に薦めるIT業界の最先端の解説書としては非常に優れていると思う。僕も何人かのおじさんの友人にこの本を薦めたい。
 一方で、ブログの読者やポッドキャストのリスナーのようにITリタラシーの高い人にも面白い箇所がこの本にある。内山さんと、脳学者の池谷裕二さんとの対談だ。内山さんは、インターネットをもっと発展させるためには、脳の仕組みが参考になる、と考えている。その観点からのやり取りは、非常に、非常におもしろい。この対談を読むためだけに、この本を買ってもいいと思う。
 僕が面白いと思った箇所を幾つかピックアップ。

 「検索エンジンは世界中の人間の脳にある情報をデータベースに入れてキーワードで取り出しているだけ。(中略)次世代の検索エンジンでは情報の断片を整理して別の形に加工し、人の役に立つようにしたい」(内山氏)
 「脳ができた最初の理由は身体をコントロールするため。そのうち環境に適応するために記憶も行うようになった。記憶をするのは予測をするためにほかならない。(中略)いまに至っても脳の働きはその域を出ていない」「しかしチップが脳を直接刺激するようになれば、人類史上初めて、脳は身体から解放される。(中略)その結末がどうなるのかは、正直言って、僕には想像できません」(池谷氏)
 「仮想世界でのアバターを脳から直接コマンドを入れて動かすことができるようになったら、人間の脳はやっぱり進化しますよね」(内山氏)「間違いなく進化します」(池谷氏)

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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