超快適なWin用Twitterクライアント「Janetter」が目差すもの [開発者インタビュー] 【増田@maskin真樹】

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[読了時間:3分]

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 数多あるTwitter用クライアント。ヘビーユーザーなら各ソフトを吟味し、自分なりの“お気に入り”を決めている人もいるかもしれないが、ジェーンが10月7日に公開したWindows専用アプリ「Janetter」は一考に値する出来ばえだ。



 特徴はその軽快さとカスタマイズ性にある。Windowsネイティブアプリの「Janetter」は、ライムラインのレンダリングにChromiumを採用。Chromiumには「Google Chrome」や「Apple Safari」に採用されているWebKitが採用されて、軽快さを確保しつつHTML5+CSS3を使って外観をカスタマイズすることができるようになっている。

高いカスタマイズ性と美しいUIを共存

 標準で10種類のテーマが提供されており、(冒頭の画像を参照)ユーザーは好きなものに切り替えることができる。

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 テーマファイルが充実すればユーザーにとってメリットは大きくなるだろう。しかしながら、Janetterのカスタマイズはこれにとどまらない。このカスタマイズ性についてジェーン代表取締役社長 山下遼太氏は「HTML5+CSS3で自在に表示内容をカスタマイズできるので、HTMLをかける人は誰でも好きなスキンを書けます」と説明する。

 カスタマイズ性と美しいUIはトレードオフの関係にある。どちらも軽視できない重要な要素だが、山下氏は両者を共存させるためにChromiumを選択したという。

マルチアカウント対応・複数TLをウオッチ

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 Janetterは高機能でありながらバランスがいい。マルチアカウントの同時使用も可能。さらに、リスト単位など複数のライムラインも同時に表示することができるのだが、快適さが疎かになることはない。

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 この辺の機能はTweetDeckと共通する部分もあるが、複雑過ぎずかつ日本人にフィットした機能デザインになっている。

「将来はクラウド」 ~ユビキタスなTwitter環境へ

 完成度の高いJanetter。ジェーン社長で開発者である山下遼太氏に、どんなコンセプトでこのアプリを成長させ、マネタイズしていくのかショートインタビューをさせて頂いた。

■@maskin:Janeter開発のきっかけと狙いについてお聞かせてください
□山下氏: Twitterは、個人の交流ツールとしてメールの代わりに、企業や飲食店等にとってはより良いマーケティングツールとして、情報取得ツールとしてはRSSのような使い方が可能です。
 しかしTwitter公式ページは「今」を眺めたり、過去の情報を検索したり履歴表示する機能が不十分でしたので、これを解消したいと思ったのがJanetter開発のきっかけでした。

■開発する上で最も苦労した点
□山下氏: どうすればユーザーが考えることなく、気持ちよく使っていただけるかを試行錯誤しました。内部的にもフォロー数に応じて巨大になりがちなデータベースを上手に処理ことなど、今後もユーザーの皆様の意見を踏まえ改善を繰り返したいと思います。

■WebKit/Chromium採用の理由
□山下氏: 美しいデザインと高速なレンダリングを両立するためには、高速なレンダリングとJavaScriptの実行速度を備えたChromiumが必須でした。

■@maskin:マネタイズ施策については何かお考えがありますか
□山下氏: ツイートをアーカイブして解析したり、自宅や仕事、移動中などどんな環境でも同じログにアクセスできるようにしたり、よくやりとりをする人のデータを管理できるような機能を有料メニューとして提供できないかと考えています。

■Janeterの中長期的目標
□山下氏: 現在の目標は、自宅や会社のPCや外出中でも同じ情報にアクセスできるようにすることです。今回のWindows版「Janetter」はツイートログの保存やユーザーとのやり取りといった膨大な情報の貯水池という位置付けで、3~5年後にはすべての情報をクラウド側におくことが可能になると考えています。手始めはウェブアプリケーション化になるでしょう。

■これからの展開
□山下氏: 先日一般公開されましたTwitterの「User Stream API」は正式版公開後すぐに実装に取り掛かりたいです。また海外のサービスではFaceBookやLinkedIn、日本のサービスではmixiボイスといった、
SNS機能を一元管理できるようにし、今後主流となると思われるソーシャルメディアを中心としたインターネットの入り口となるサービスを作りたいと思います。

 山下氏は、2ちゃんねる専用ブラウザ「Jane Style」等のソフトウェア作者として知られ、2009年2月に株式会社ジェーンを設立している。現在、3名のエンジニアがスタッフとして加わったことで「新しいサービスを企画し、そのサービスを実現できる開発力がようやく整いつつある」(山下氏)。そしてさらにJanetterのウェブアプリ化に向けたエンジニアを募集し、次々にサービスを開発していく構えで今後の展開が期待される。

■ 関連URL
・軽快クライアント「Janetter」
http://janetter.net/jp/
・Janetter Twitterアカウント
http://twitter.com/janetter_jp

蛇足:僕はこう思ったッス

日本で山下さんのようなエンジニアが成長するのを心から応援したいと思う。彼が掲げる「インターネットの入り口となるサービス」という目標は来たるべきソーシャルメディア趨勢時代に必須なものだと思う。ウェブサイト型の「ポータル」は終了したが、ソーシャルメエディア時代の「ポータル」はまだ確立していない。

著者プロフィール:増田(maskin)真樹twitter:maskinmetamix)

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 アスキーのApple系雑誌でライターデビュー。1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連媒体で活躍。
 独立系R&D企業のマーケティング部責任者として教育・研究開発向け製品の輸入企画や開発、マーケティングに関与。専門家向けプロショップ運営。雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービス立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。
 現在、TechWaveのスタッフライター1号機として活動する他、書籍などを中心に執筆活動および講演活動を展開。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。スタートアッププロジェクトのアドバイザー等として活動する。ソーシャルメディアやブリック&ブロックのプロ。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。詳しいプロフィールはこちら

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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