「悩む前に飛べ!」孫泰蔵さんによる新たなシードアクセラレーションプログラムがスタート 【三橋ゆか里】

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[読了時間:3分]

孫泰蔵氏によるMOVIDA JAPANの新しい投資プログラムについて、スタッフライター・三橋ゆか里さんによる記事です。アジア圏にスタートアップの大きなエコシステムを作る壮大なプランが披露されました。(本田)

三橋ゆか里
(@yukari77)

movidajapan_logo 最近ほんとに次々と新しいスタートアップが生まれてる。クラウド化や技術のオープンソース化が進んで、ソーシャルメディアの誕生でPRコストもかからなくなった。スタートアップをつくるコストやリスクが下がってきたことを考えれば当然。そしてそんなスタートアップをサポートするベンチャーキャピタルやインキュベーションが出てくるのも自然な流れ。

 この度、日本そしてアジアにベンチャーを育むエコシステムをつくるというビジョンを掲げて始まったのがMOVIDA JAPANのSeed Accelarationプログラム。MOVIDA JAPANはSoftbankの孫さんの実弟である泰蔵さんが立ち上げたもの。

新たなSeed Accelarationプログラム

 ここ3年くらいインキュベーションを行ってきたMOVIDA JAPAN。これまでは自分たちで出資してジョイントベンチャーを作ったり、大きな金額を出資する形で3年で10社くらい支援してきた。でも、大きなうねりを生むようなエコシステムを生むためには数が大事と話す泰蔵さん。

 MOVIDA JAPANのSeed Accelarationプログラムが掲げる目標は10年間で1000社。日本やアジアにシリコンバレーと同じようなエコシステムをつくるためには起業家やチームの数が大事。仮に失敗したとしても(そしてほとんどがそう)、優秀な人材には次の受け皿があるし、人材が流通することでノウハウも流通し、結果として全体のレベルがあがる。この流れをつくるためには1,000社、それくらいあればモメンタムが生まれるだろう、と。

 まずは東京で始めるけれど、福岡、京都、札幌、金沢など地方都市にも同じようなプログラムをローンチする予定。また日本のみならず、北京、上海、ソウル、ジャカルタなどアジアワイドにプログラムを走らせていきたいと話す。

Seed Accelarationプログラムの特徴

 10社以上ある日本のインキュベーションやシードアクセラレーター。MOVIDA JAPANは他とどう違うのか。

 まず、MOVIDA JAPANが本当にハンズオンであること。自分たちの事業だと思ってスタートアップをとことん支援してコミットする。自分たちのネットワークは最大限に活かす。大きなビジョンを考えれば数が大事だけれども、とことんコミットするから一回のプログラムに参加できるスタートアップの数は10社くらいになる予定。

 もうひとつの特徴はアジアワイドでプログラムを立ち上げること。グローバルな展開も視野にあるものの、まずはアジアワイドに展開できる具体的な仕組みを意識的に整備する。泰蔵さんは中国のFacebook“レンレン”を含む数々の出資取引をまとめた張本人。築いた厚いアジアへのパイプも活かされることになる。

 またMOVIDA JAPANの別事業はスタートアップの受け皿になる可能性があるもの。欧米の有望なスタートアップのアジア進出を支援する“Asia Entry Program”がそれ。既にいくつか具体的なプロジェクトが始まっているそう。シードでやってみたけれど時期尚早だったなんてことだってある。仮に上手くいかなくても、他のチームに混ざるなんてことができれば受け皿を用意できることになる。

 MOVIDA JAPANは、”Mobility of Life”や”Global Distribution of Digital Contents”など5つの領域にフォーカスするそう。具体的にはプレゼンテーションをご覧あれ。

孫泰蔵さんからのメッセージ

 最後に泰蔵さんからスタートアップをやっている人へのメッセージをもらった。

「悩む前に飛べ!」

 泰蔵さんが15年くらい前に起業するときはすごく悩んだ。失敗するリスクや借金のことなど。でも、今はスタートアップつくることのリスクがすごく低い。何人かで集まってものをつくれるチームがあれば、半年も我慢すれば普通に暮らしていくらいなんとかなる。

 サービスを作って世に出せば、上手くいく可能性、ヒットする可能性だってある。途中でこけたとしても、例えばモバイルアプリをばりばり作れるなど能力があるチームであれば引く手あまたなはず。路頭に迷うことはない。だったらやっちゃった方がいい。

 大丈夫かな、できるかなって思うより、大ブレイクしなくても100-200人でもすごい便利、ありがとう!っていわれるサービスが作れればそれは人生の中でかけがえのない経験。失敗した方が得られる経験も大きい。大きいことをするときこそ、失敗した経験が活かされるもの。

第1回Seed Accelarationプログラムは9月30日まで

 会社というより人にフォーカスをしたいを話す泰蔵さん。1人よりはチームの方いい。2人以上、できれば3人。泰蔵さんがみること、それは「でっかいことを考えているかどうか」。このサービスを作りたい!のその先に、どんなビジョンを持っているのか。パッションと具体的なアイディアがある、そんなスタートアップを求めているそう。

 迷ってる前にやってやろう!というスタートアップの皆さん、MOVIDA JAPANの第1回Seed Accelarationプログラムは今日から9月30日まで応募を受付中。どしどし参加してください。

【スタッフブロガー】三橋ゆか里

yukari_pink_smaller肩書きウェブディレクター。ディレクションの他、翻訳やライティングなど、フリーでお仕事してます。1/15に公開の映画『ソーシャル・ネットワーク』の字幕監修をさせていただきました。ツイッターIDは”yukari77“。

個人で運営している【TechDoll.jp】というサイトで、海外のテクノロジー、ソーシャルメディア、出版、マーケティングなどの情報を発信しています。目指せタイムリーな情報発信!
これまで雑誌のECで→UIデザインのコンサル→ウェブ制作会社などを渡り歩いてきました。そこで得たスキル、人、全部かけがえのない財産。幸せの方程式は、テクノロジー(UI, IA..)×マーケ×クロスカルチャー×書く・編集。いま一番夢に近いとこにいる。

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蛇足:オレはこう思う


湯川鶴章

支援する会社を10年間で1000社作るってことは、毎年100社。すごいなあ、それ。確かにそれだけ多く支援していけば、アジアにエコシステムのようなものができあがるんだと思う。期待&応援。

こうしたスタートアップを支援する仕組みがここにきて急に増えてきた。すごくいいことだと思うし、TechWaveのミッションとも合致するんだけど、そんな中でTechWaveとしては具体的に何をしていくべきなのか、何ができるのか、を検討中。

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