日本国民総プログラマー化計画について! 【増田(@maskin)真樹】

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[読了時間:2分]

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 TechWaveでは、より多くの人にITプロダクトの創出プロセスを理解してもらう目的で、総力を結集して「日本国民総プログラマー化計画」を推進していきます。子供から学生、社会人、定年退職後の皆さんまで趣味として職業としてプログラミングをされることをオススメしていきます。例として

「あなた、お風呂にする、それともプログラミング?」
「お母さん! 僕のゲーム改造したでしょ!! 3D表示になってる(涙)」

「おばあちゃん、俺の作った激ムズゲームクリアしちゃったの?!」
「フォッフォッフォ、ハッキングしてエネミーの数を減らしてなぁ」

 こんな日常が広がったら素晴らしいと思いませんか? いや、素敵に違いないんです。



TechWaveのこれまでの取りくみ




  これまでTechWaveでは、codeを書く(プログラミングする)ことの重要性を説いてきました。例えば「codeが書ける起業家の会」では “思いついたら作ってみるは大前提” とし、IT分野のビジネスにおいて作ることと経営の融合の重要性を主張しました。

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2011年5月に開催した会で。左からホットリンク内山幸樹氏、ゆーすけべー氏、小飼弾氏、橋本大也氏、ネットエイジ西川潔氏

 8月に湘南江ノ島の海の家で開催した「波音を聞きながら3時間でJavaScriptゲームを開発してしまう会 in 江ノ島」といった活動では、小学生(筆者の息子)から今日初めてJavaScriptのコーディングをするという女の方までおよそ20名が、ユビキタスエンターテインメントの「enchant.js」を使い3時間でゲームを開発することに成功しました。

 以下の写真をご覧下さい。目の前に波が打ちつける最高のロケーションだというのに、水着ギャルに白い目で見られながらもプログラミングに集中しています。

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 冗談のような光景ですが、やっている本人はとても充実していました。子供から大人まで、男も女も、経験の差こそあれど、誰もが同じ目線で助けあい互いが切磋琢磨しあいながら “プログラミング” の世界を堪能していったのです。プロが共同で何かを産み出すハッカソンなどとは違い、基本的に初心者がみんなで協力しあいながら言語を理解し、楽しみながらゲームを作るという企画です。

なぜ、国民総てをプログラマー化?

 なんで全員プログラマー? と疑問に感じる方もいると思います。最大の理由は「ITプロダクトが創出されるプロセスを理解することで、日本のIT産業が活性化する」からです。TechWaveの活動でいきなりプロのプログラマーを育成しようとは考えていません。まずは、自分で何らかのプログラミングができるようになることで、この業界への理解と関心を高めたいと考えているのです。

 日本の国土は狭い。資源がない以上、アイディアやコンテンツで勝負するしかないという状況があります。それと日本のIT産業の構造は長らく開発側と企画側に分断されてきました。企画や経営側の人間は技術の理解がない/理解しようとしない傾向があり、「うちのエンジニアは天才なんです」という会社が山のようにあったりするわけです。そのため企画が思いついた以上のことが生まれにくい状況です。この点は海外からのよく指摘されていました。

 もちろん実際のビジネスでは分担することでより効率良く開発することができるケースもあります。ただ、少なくとも「スマホアプリってどういう風に動くの? アイコンとか音とかはどうやって連携させるの?」と理解する人が増えることで、生み出すことの多様性は格段にレベルアップします。経営効率だって改善されるはずです。

 もう1点、プログラミングはITのおもしろさの全てが詰まっています。自分で考え自分で作る、既存のものも自分で改善してより良くする。普段はできないことが、色々とできるようになる。そして、ある程度プログラミングができるようになったらありきたりなパズルをやるよりも頭の体操になるはずです。何より作ったものを誰かに見てもらったり体験してもらえる喜びがある。

 今回の発案のきっかけとなったのはユビキタスエンターテインメント(UEI)が提供しているJavaScriptでゲームを開発するための環境「enchant.js」です。非常にすばらしいもので、ネットに接続できるパソコンが一台あれば、すぐにでもプログラミングを始めることが可能なんです。UEIの清水亮社長は「生け花教室にいくように、プログラミングをしてもらいたい」とこの活動に賛同して下さいました。

 TechWaveとしては様々な活動を通して「国民総プログラマー化」を促進し、IT産業全体をアクティブなものにしてきたいと思っています。筆者のほうは、まずこの「enchant.js」を使ったプログラミング体験を子供や女性、学生に広め、プログラミングの素晴らしさを体験してもらおうと考えています。

【関連URL】
・内山幸樹氏・小飼弾氏・橋本大也氏・和田裕介氏が登壇「codeが書ける起業家の会」 100名限定開催 【増田(@maskin)真樹】
http://techwave.jp/archives/51654990.html
・波音を聞きながら3時間でJavaScriptゲームを開発してしまう会 in 江ノ島
http://techwave.jp/archives/51692915.html

蛇足:僕はこう思ったッス
難しいと思っている人はまずenchant.jsをダウンロードしてサンプルプログラムをさわるところから初めて欲しい。TechWaveはタッチ&トライのイベントを支援していくので、ここでレクチャーを受けてもいいし、独学だって十分にゲーム開発くらいはいける。なぜ、ゲーム?と聞かれるが、ゲームプログラミングにはプログラミングのあらゆる要素が詰まっているのだ。enchant.jsはiPhoneなどタッチパネルの端末にも対応しているので、一通り開発に成功すれば、どんなプログラミングにだって応用できる基礎が見につく。僕の愚息テンテン(小4)は、今年の夏の課題をenchant.jsのゲーム開発で提出している。親子で一つのゲームを共同して開発するのは、本当に素敵な体験になった。そう、誰だってできる、みんなでやれる。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。emacs使い。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。 / VANGUARD、ソーシャルアプリ部ラボメン募集! TechWave Labs主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・詳しいプロフィールはこちら


蛇足:オレはこう思う


 僕たちはめちゃくちゃ本気です。本当にいずれ日本人全員をプログラマーにしたいと思っています。これからできるだけ多くの学校を回ってenchant.jsを使ったゲーム作りのイベントを開催したいと思いますし、手ほどきのビデオを作って公開し、だれもが素人ハッカソンを開けるような枠組みを作って無料で提供したいとも思っています。国民総プログラマー化計画は、来年のTechWaveの最優先課題にしたいと思っています。みなさん、ぜひお力をお貸しください。よし、いよいよ動き出すぞ!(湯川鶴章)
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maskin

Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。

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