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10年ぶりくらいにテレビを買い換えた。買い換える前にいろいろ調べたのだが、今回はソニーのBraviaに決めた。Braviaに決めたのだが、その決め手となった理由は実はBraviaにあったわけではない。韓国メーカーも交えてテレビメーカー間の競争は激化しているのでどのメーカーもコストパフォーマンスは優れていて、画質や価格において決め手は存在しない。中でも32型のコストパフォーマンスが一番いいようで、4万円弱で購入できた。
画質や価格の差が決め手にほとんどならない中で、Braviaに決めた理由は、ソニーのブルーレイレコーダーとの連携可能だからだ。
最初は録画機能が搭載されている一体型テレビを買おうかと迷った。幾つもリモコンを操作するのがわずらわしいと思ったからで、できれば1つのリモコンでテレビもレコーダーも操作したい。
でも一体型だとレコーダー関連の機能が限定されてしまう。あれこれ便利に使いたいので、やはり最新鋭のブルーレイレコーダーを買うことにした。(実はブルーレイは不要。録画はHDDで行うだけで、まずブルーレイを使うことはないと思う。ところが最近のレコーダーにはすべてブルーレイが搭載されていて、HDDのみという機種がなかった。なので仕方なくブルーレイレコーダーを購入)
レコーダーはやはりソニー製にした。理由は、放送中の音声などの変化から場面の切り替わりを察知し、場面ごとに「チャプター」に自動的にまとめてくれる「チャプター機能」が便利だから。ボタン1つで次の場面に一瞬にしてジャンプしてくれる。
でも実際には、番組内の次の場面にジャンプしたいというニーズはほとんどなく、事実上はCM飛ばし機能として利用している。以前のレコーダーもソニー製だったので、この機能を愛用していた。ボタンを1度押すだけでCMを完全に飛ばせるのは非常に便利。テレビ局や広告会社には申し訳ないけど。
特許の関係なのだろうか、以前使っていたパナソニック製のレコーダーにはこの機能がなかった。代わりに「30秒ジャンプ」ボタンというのがあって、それを何度か押してCMを飛ばしていたのだが、ボタンを押し過ぎて先に進み過ぎたりすることが多く、結構面倒だった。なので「チャプター機能」が最大の決め手となり、ソニー製のレコーダーを購入した。
ということでレコーダーをソニーにすると、テレビもソニーが便利になる。Braviaリンクという機能で、Braviaのリモコンでブルーレイレコーダーの主要機能までが操作できるからだ。先に書いたようにリモコンを1つにしたいという思いがあるので、テレビもソニー製にすることにした。
ソニーのテレビ、レコーダーに決める直接の決め手となったわけではないが、気になっていた機能、サービスにレコーダー操作アプリ「Chan-Toru」があった。
iPhone、Androidフォンのアプリに加え、ウェブアプリにもなっているので、パソコンやiPadなどからも利用できるようになっている。どんなアプリかといえば、一言で言えば電子番組表だ。新聞のテレビ欄のようなもので、最新のMacBook Airの解像度だと、地上波のテレビ局がすべてきれいに収まるようになっていて、一覧可能。そして見たい番組のところをクリックすれば番組の詳細が表示される。さらにあらかじめ簡単な操作でアプリと自分のブルーレイレコーダーを連携設定しておけば、クリック1つで番組の録画予約が可能。これが非常に便利。
出先でスマートフォンを使って番組の録画予約したり、レコーダーの記憶容量の残り具合を見て、録画したものの見そうもない番組を削除したりもできる。
でも一番よく使う使い方がテレビで録画番組を見ながら、iPadもしくはパソコンを使ってレコーダーを操作すること。リモコン代わりになるので、見ている番組をパソコンから早送りしたり停止したりできる。録画番組を見ながらほかにどんな番組が録画されてあるのかリストを確認し、番組を切り替えることも可能。パソコン画面にテレビ番組表を表示し、次に録画したい番組を決めたりできる。
もちろん同じことがレコーダーのリモコンを使ってテレビ画面上でもできるのだが、やはりテレビ画面上ではテレビ番組を見たいもの。番組表は手元の新聞で確認するという行為の延長線上として、パソコンやタブレットで確認するというのが自然な感じがする。この慣れ親しんだ行動パターンに沿った感じがいいのだと思う。
前の記事で、ソニーが5年間にわたって進めてきた「4スクリーン戦略」の研究開発が完成したという話を書いたが、「Chan-Toru」はこの「4スクリーン戦略」の第一歩なのだろう。確かにフツーに便利。
テレビ番組などの動画を大画面で見る、という行為の中心はこれからもテレビになるのだろう。だがその操作は、ケータイやタブレット、PCなどでするほうが便利だ。そしてたまには、番組をケータイやタブレット、PCでも見たいというニーズもある。そうしたこともできるようになるのだろうと思う。
つまり①3つのスクリーンがテレビという1つのスクリーンをサポートする②4つのスクリーン間でコンテンツの共有するーこれが今後のテレビの進化の方向なんだろうと思う。これをどれだけ簡単な形にするのかが、メーカー各社の腕の見せ所になるのだと思う。