「Trippiece」ソーシャル旅行事業 6か月で2000万/月、MOVIDAから増資でロケットスタートなるか 【増田(@maskin)真樹】

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[読了時間:2分]

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 参加者が行ってみたい旅を作り、その内容に共感した人を共に旅に出るソーシャルサービス「trippiece<トリッピース>」が1月20日、リニューアルを行なった。最大のポイントはUI/UX。「シンプルに思いを伝えられる構造、そして共感し合える人と出合える仕組み」をいかにサイト上に落し込むかという点に注力し、サービスコンセプト一本にメッセージを絞り込んだ。

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 「trippiece<トリッピース>」は昨年8月のα版サービス開始と同時に、ソーシャル旅行プランの作成を軸に旅行事業を開始している。実名が前提のFacebookと連携することを信頼を担保し、ソーシャル旅行プランが確定したら同社が企画に関与し旅行会社とツアーを作成。あらかじめプランが決まっていることと、初めから団体でまとめて購入するため、旅行会社が一般に提供するツアーよりも安い価格設定となる仕組み。例えば、マチュピチュ・ウユニ塩湖を巡る旅を市場価格50万円のところを35万円で実現したケースもあるという。

「ツアーの価格ですが、およそ日帰り/国内/海外の3つで区切れます。ツアー次第で、あくまで予測ですが日帰りで1万、国内で5−6万、海外で25−30万あたりになると思います」(CEO石田氏)。

 現時点でユーザー数は5000人超。およそ30件のツアー企画が実現し、2012年2月には流通総額2000万円(単月)を達成する見通しだ。CEOの石田言行氏は22歳の大学生。学生スタートアップといえば、アイディアは良いももの収益に関する経験が不足してるのが常だが、彼は「中学3年の時からビジネスを8年やっているので、マネタイズは得意」とさえ言う。

みんなで企画して、旅行会社にお願いする




 「ソーシャル旅行サービス」といってもイメージがつかない人もいるだろう。要するに「こんなツアーがあったらいいな」「こんな旅行ならしてみたいな」というプランが投稿できるサイトなのだ。しかも、ソーシャルメディアを活用し、そのプランに共感し一緒に旅をしてくれる仲間を探せる。みんなで決めていくため価格重視か?企画重視かといった部分も柔軟。

 そのように旅を軸としたマッチングサービスを通じて固まった企画を、trippiece社は旅行代理店と開発し販売していくことで、一人あたり数万円のコミッション収益を得ていく。これまではツアーが決定するごとに、旅行代理店に持ち込む形だったが、今回のリニューアルを機に「旅行会社、スキー場、外部のサービスなどと提携を進める」と石田CEOは言う。

「現在の目標はまずユーザー10万人。売上2500万円で黒字化が達成できる見込みですが、ソーシャルと言われる中でスタートアップで、ソーシャルゲーム以外に売上が立っている企業はほとんどないので、新しい旅のスタイルを確立し、インバウンドからアジア展開を図りグローバルに戦っていきたいと考えています」(CEO石田氏)。

孫泰蔵氏率いるMOVIDAから出資

 そんなtrippieceのグローバル展開の足掛かりとなるべく、MOVIDAから500万円出資も同日発表されている。同社で本案件を担当した伊藤健吾氏は、出資の理由について次のように話す。

「もちろん一番大きいのは僕らとして石田さんを買っているというところです。若い起業家として、成功するかどうかは分からないですが、やり切るだけの人材であり、実行力や構想力などを評価してます。
後は事業ですが、旅行企画のairbnb的なC2Cプラットフォームというのはairbnbの急激な成長を見ても明らかな通り、可能性あるものと見ています」。

 石田氏は、この増資により世界展開への組織体勢を確立し、早期にシリーズA(成長期)の資金調達を達成したい考えだ。

 世界を旅で繋げることを目標とするtrippiece。彼らや主張するように「国籍関係なく同じ目的や興味を持った人が集い、旅立ち、友人となるキッカケを生み出す」ことができるか、今後に注目される。

【関連URL】
・trippieceリニューアルと、会社サイトリリース、資金調達を発表しました。
http://ishidaian.blogspot.com/2012/01/trippiece_20.html
・trippiece〜今回のリニューアルで大切にしている3つの視点〜
http://ishidaian.blogspot.com/2012/01/trippiece_15.html

・trippiece<トリッピース>公式サイト
http://trippiece.com
・学生ベンチャー、旅行プランを共有する「trippiece」アルファ版をローンチ【増田(@maskin)真樹】
http://techwave.jp/archives/51688180.html

蛇足:僕はこう思ったッス
僕はビジネスをやるする以上、常に売上を上げることを考えるべきと言っている。それは起業じゃなくても、会社員でも同じこと。どんな労働が対価を生むか、自分の給料は妥当かを常に考えられなくては、どこかで齟齬が生じるからだ。
お金を稼ぐことは悪いことではない。むしろ貢献しているのに収益を得ないのは迷惑という人もいる(今日そうおこられた)。そういう意味で石田氏の力には期待している。

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著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。codeが書けるジャーナリスト。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら場所に依存せず成功すべき”という信念で全国・世界で活動中。イベントオーガナイザー・DJ・小説家。 大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。スタートアップ支援に注力、メール等お待ちしております!

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。
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