“夢のガジェット” 専用クラウンドファンディング、CerevoがCAMPFIREと協業 【増田(@maskin)真樹】

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Cerevo DASHに出品中のガジェット「iConvex」のプロトタイプ。秋葉原で販売されているキットだけで作成。こういったアイディアの製品化の夢をみんなで支援するのがCerevo DASHの仕組み

 “家電 x IT” をコンセプトに、デジタルカメラ「Cerevo CAM」やUstream配信機器「Live Shell」等を自ら開発・生産・販売しているCerevo社は3月12日、デジタルガジェット専門のクラウドファンディングサービス「Cerevo DASH(セレボダッシュ)」をスタートした。システム部分は、すでにクラウドファンディングサービスで人気となっている「CAMPFIRE」を使用、運営のハイパーインターネッツとの協業という形となる。

 クラウドファンディングとえいば有名映画監督デビッド・リンチ氏も使用する米Kickstarterが有名。特定の人や団体が掲げる目標に対し、ネットを通じ多数の支援者から資金の支援を受け実現へと導くというもので、“支援が集まったら実現、集められなかったら残念だったね” といういわば需要見込み予想にも使える要素がある。「Cerevo Dash」はその特徴を活かしコストのかかる「デジタルガジェットの製品化」にフォーカスし、投稿された企画に支援が受けられる環境を提供するだけでなく、企画立案から生産、販売面でのサポートも行う。さらに、米Kickstarterへの共同展開も視野に入れるなど、ガジェット開発者を本気で支援していく考えだ。

初期に問題が多いガジェットこそ、クラウドファンディングに向いている




 国内のクラウドファンディング事情というと、大分普及はしてきたもののボランティア関係のものが多数を締める印象。しかし、Cerevo 代表取締役 岩佐琢磨氏は「クラウドファンディングはガジェット開発者支援に最適」と語る。

 「金型代やら、基盤の版下代やら、ICチップの最小ロットの問題やら、ある程度の資金が必要でかつ最初に沢山の問題が山積みとなる製造業=モノヅクリとの相性が非常にいいと思っているんですね。すぐ集まってしまうプロジェクトとは違い、多くの人の支援を得えられることの意義があるし、需要見込みを把握した上で生産するためリスクを下げ効率化を画ることができる。

 ただ、ガジェットはどう作ってどう届ればいいのか、ハードウェアのみならずソフトウェアの知識、生産やパッケージ、安全の確保や法的対応など幅広い経験と知識が必要で、そういった経験を持っている人は少ないのが現実。家電 x ITで小ロットでモノヅクリをやってきたCerevoは幸いにもそのノウハウを全て持っていますので、「今はアイディアしかないんだけど、、」という人でも実現できるようにノウハウ提供をしながら支援プラットフォームを提供するというわけです。

 残念なことで、ガジェットの開発イベントなどで多数の人が素晴らしい作品を生み出しているにもかかわらず、クラウドファンディングで製品化されるケースは皆無です。その理由はやはりノウハウ不足だと思うんです。クラウドファンディングは始めに実現可能な目標を決定しないといけないわけで、生産からパッケージング、サポートまで理解していないと、実現可能な金額規模を計算できないんですね。ですから、Cerevoとしては企画立案の段階から相談に乗り、実現可能性の高いものだけを掲載する考えです」(Cerevo 岩佐氏)。

Cerevo自身も積極参戦

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冒頭の試作機はCerevo社の企画「iConvex」で現在は実際のサイズで動くものとしてほぼ完成。クラウドファンディングが成立すれば生産開始となる。

 「このプラットフォーム自体で多くの利益をを生もうとは思っていません」という岩佐氏。実は、Cerevo社自身も2ヶ月程度の期間で3~4のプロジェクトを投稿していく考えなのだ。第一号プロジェクトとして投稿されている企画「iConvex」で、支援メニューは多様だが1万円でつや消しシルバーの製品を入手することができる。プロジェクトとしては100台で成立。「現在の募集期間45日間の中で、僕等としては200台はいきたいですね。少ないですがクラウドファンディングでやろうとしていく中ではチャレンジング。ここでの成果が将来の一般市場への反応につながる部分をさぐりつつ展開していきたいと思います」(岩佐氏)

 プラットフォームは本日からスタート。現在はCerevo発のプロジェクトのみだが「常に十数個のガジェットが並んでいる状態にしていきたい」と岩佐氏はいう。同社は投稿されたプロジェクトの中から、共同で展開できるものがあればダブルブランドで協業展開することなども視野に入れているので、“こんなガジェットを作ってみた”・“こんなアイディアがある” という人は投稿してみてはいかがだろうか。

【関連URL】
・つくりたい “モノ” が “カタチ” になるクラウドファンディングプラットフォーム – Cerevo DASH
http://dash.cerevo.com/
・ [リリース] 『Cerevo』と『CAMPFIRE』が協業し、ガジェットに特化した クラウドファンディングサービス【Cerevo DASH】を公開!
http://cerevo.typepad.jp/cerevonew/
・単3電池で3時間配信可能、コンパクトなUstream配信アダプタ「Live Shell」26800円で発売
http://techwave.jp/archives/51706863.html

蛇足:僕はこう思ったッス
ほんの十数年前の基準で考えると「ハードウェアは初期コストかかり過ぎ」と感じてしまうのだが、その認識は完全に塗りかえられている状況のようだ。例えばCerevoの企画「iConvex」の場合、試作機の費用は5万円もかかっていない。プラスチックの造型もCADデータから2万円程度で制作してくれる業者もあり、基盤は設計図から1枚あたり1万数千円で作成してくれたりするというのだ。
現在、@maskinプロジェクトとしてコラボ企画を検討中。僕自身も企画を考えている。みんなで日本のモノヅクリを盛り上げていければと思う。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 DJ、emacs使い。大手携帯キャリア公式ニュースサイト編集デスク。TechWaveでは各種イベント、創出支援、スタートアップ支援に注力。メール等お待ちしております!

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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