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[読了時間:1分 動画:2.42分]
2012年8月21日、音楽コラボレーションアプリ「nana」がリリースされた。「nana」は、世界中の人達と歌えるアプリとして、iPhoneのマイクを使って録音した歌声や演奏した音楽をアップロードし、エフェクトを掛けたり、世界中の人たちと共有したり出来る。
アップした楽曲は、アプリのタイムライン上に表示される。タップすると、演奏が再生され、拍手やコメントが出来るが、メインは重ね録り機能。「nana」で音楽を再生しながら、同時に自分の声や音を重ねることで、世界中の人と合唱やセッションのようなコラボレーションが可能になる。
文字で書くよりも、株式会社nana music代表の文原明臣氏によるデモ(本人の美唱あり)が、より伝わるはず。
撮影協力:NOMAD NEW’S BASE
同様のサービスとしては、「Webでバンドを組む」を謳う「MYTRACKs」やYouTubeの映像を元にコラボする「mashroom」が挙げられる。同氏によると、これらはどちらかと言えばミュージシャン向けであるのに対し、「nana」は誰もが音楽に参加して楽しめるプラットフォームを目指すという。
【参考】SXSW2012、日本のスタートアップによる音楽系サービス5選【本田】
http://techwave.jp/archives/51734758.html
今回は日本で先行リリースだが、2ヶ月後には英語対応及び世界中のAppStoreへの正式公開を予定している。そもそもターゲットは最初からグローバルだ。日本よりも音楽が街に根付き、表現する事に臆さない欧米はもちろん、Bubblyに代表される声の共有サービスが盛んな東南アジア。日本では、カヤックの「こえ部」やニコ動の「歌ってみた」の人気が示すように、対象となるユーザーは多い。
ビジネスモデルとしては、カラオケ音源やエフェクトでの課金、レコーディング分数の無制限化(現在60秒間)による有料化、および、人でなくルーム(特定のミュージシャン)をフォローすることによるファンの顕在化・コミュニティ化による収益モデルを考えているとのこと。
ようやくのリリース! その間いくつものピッチイベントで注目を浴びていただけに、nanaの名前は知っている人も多いと思います。
先日、広瀬香美さんの合唱団の公演に誘われました。演奏会だと勘違いして会場に着くと、参加者も一緒にコーラスをハモってレコーディングするイベントでした。ニコ生中継もあり、一瞬たじろぎましたが、下手なりにも歌ってみると結構気持ちイイもの。
広瀬香美さんによる歌唱指導も!! 『広瀬香美合唱団2012』7月22日に開催
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/096/96946/
隣の女子がとても上手に、楽しそうにハモっていたのが印象的でした。合唱部出身だそう。歌唱・演奏に触れて育った人は多いのに、大人になってからそれを気軽に楽しむ機会が少ないような気がします。音楽のもたらす一体感やそこから生まれる高揚感は、他に比類するものがなく、この感覚がnanaのようなITサービスで世界と一緒に体験出来たら、素敵なことです。
写真家、広義の編集者。TechWave副編集長
その髪型から「オカッパ」と呼ばれています。
技術やビジネスよりも人に興味があります。サービスやプロダクトを作った人は、その動機や思いを聞かせて下さい。取材時は結構しっかりと写真を撮ります。
http://www.linkedin.com/in/okappan
iiyamaman[at]gmail.com