「僕、プログラマーになるんだ」 TechWaveの夏休み 【増田 @maskin】 #hanatech

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[読了時間: 2分]

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 去る2012年7月30日、東京・浅草で開催された「花テックEXPO2012」は、平日の短い時間にもかかわらずのべ750人超が参加する盛況ぶりだった。

 中でも昼の部 (14時~18時)として開催された「TechWaveの夏休み」は、子供たちや学生を対象にプログラミングのおもしろさや、開発することの楽しさ、ハイテクノロジーを通じ、ITという世界の雰囲気を体感してもらうという初めての試みながら、大きな成功を納めた。

遊園地で遊ぶ一般の子供達の高い関心


 参加したチームは、プロジェクトベースで総勢11。遊園地花やしきのホール「花やしき座」を完全に貸切ってので運営だったが、いかんせん体験型展示会というのは初めての試みなので、準備そのものが実験みたいなもの。それぞれのアイディアを持ち寄り、少しずつ組立てながらの開園となった。

 協力&運営で支援してくれたのはMicrosoft、Fuller.co.jp、モーク・ワン、ゴーガ、クレスコ・アイディー、メディアシーク、co-ba (ツクルバ)、アスキー、和えるを筆頭とする組織と個人。筆者自身も、7月冒頭にシドニーで開催された学生向け技術コンテスト「Imagine Cup」で日本人が準優勝した軌跡を写真パネルで展示した。

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 開園は1時間遅れ、すでに無料招待券で入場を待つ人が列をつくっている状態。ホールの入口では、呼び込みなども行ったが、印象的だったのは一般のお客さんのIT夏休みに対する関心の高さ。それぞれのブースに夢中になり、何十分も遊んだ後、目をキラキラさせている子供たちがとても多かった。

ブースの見どころをかいつまんで紹介

・ミニ「co-ba」
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 渋谷にあるクリエイターのための共働スペース「co-ba」の設計モデルの展示。「何これ」と興味津々に除き込む子供達。働くということのイメージが変わった子もいたようだ。

・NFC工作 (クレスコ・アイディー)
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 Suicaなどで使われ、今後の活用で注目されるNFC技術の基礎を知り、それを使ってハイテク工作ができるブース。見たこともない部品が不思議に輝く光景は子供達の目を奪っていた。

・キネクト&Windows8 体験 (マイクロソフト)
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 巨大ディスプレイを使ったキネクト体験。コントローラーの無い操作は大人気。日本ではXbox360はあまり普及してないので驚く子が多あった。Windows 8 を巨大パネルで操作できるデモは、大人にも人気だった。

・リアル地図データを使った3Dブラウズ (ゴーガ)
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 プロジェクター投影された地図などのデータを3Dコントローラを使って探検するデモ。一見するとただのゲームの画面?と思うかもしれないが、操作すると情報と三次元空間の関係を体感として理解できるようになるので楽しい。

・enchant.js プログラミング入門 (アスキーさん他)
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 TechWaveでもお馴染みJavaScriptベースのゲーム開発用フレームワーク「enchant.js」の入門コーナー。アスキーさんからは入門書を提供。プログラミング経験豊富なベテランによる指導も大好評。未来のプログラマが誕生したかも?

 その他、メディアシークさんのフォトブースやモークワンのiPadゲームもたえず人が流れる状態。iPadゲームについては、普段携帯型やコンソール型だけしかやってない子供達には新鮮だったもよう。小中学校ではPTAを含めスマホの使用制限や叫ばれていたりするのが現状なので、そうではないITの良い面をキャッチアップしてもらえたのかもしれない。


・ハイテクミニ四駆 (Fuller.co.jp)
 展示で一番おおがかりだったのがFuller.co.jpのミニ四駆 x キネクトのコーナー。
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 プレイヤーはキネクトを通じてレースに参加できるというもので、キネクトのセンサーの前でダッシュするとその回数などに応じてミニ四駆のパワーも上がるというもの。なんと、あの小さなミニ四駆にBluetooth通信ユニットを組み込んでいるという。どんなものかは以下の動画をチェック。



 このような内容で、あっという間に4時間が経過。とても暑い平日で、園内にそれほど人がいたわけではなかったが、おそらくほとんどの来場者が参加してくれたと考えてよさそうだ。閉園口あたりで観察していると「僕、プログラマーになる!」「ITの勉強したい!」と大声で興奮する子供達の多いこと、多いこと、IT分野での教育の可能性を体感した夏の一日だった。

 なお、今回、IT以外での協力者もいるのがポイント。子連れで働ける「Hatch Cowork+KIDs」さんや、以下の「和える」さん。和えるは、日本の伝統工芸と子ども向け製品に活用するというブランド。ITは、技術の素晴らしさもあるけど、それが社会に与えるインパクトや良い影響についても考えられる機会になったのかもしれない。

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【関連URL】
・花テック 公式Facebookページ
https://www.facebook.com/hanatech
・この夏、最高の IT祭「花テック2012」 @maskin #hanatech
http://techwave.jp/archives/51753327.html
・TechWaveの夏休み!、学生&子供たち先着200名入園無料!! 【増田 @maskin】 #hanatech
http://techwave.jp/archives/51755290.html
・女性のための「IT x 夢」コンテスト、「Beautiful Dreamer」
http://twee.jp/dream/

蛇足:僕はこう思ったッス
初めての試みでしたが、協力してくれたみなさんはもちろん、お客さんまでもが協力しあいながら楽しく過ごしてくれたため、無事最後まで終えることができました。中には自作のロボットを持ち込み、一緒にデモをしてくれる方も。

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 手作り感満載の企画ですが、ITで何かを生み出すことの楽しさや素晴らしさに共感する人が沢山いるということ、そしてこういった場を強く求めている子供達が沢山いることを実感しました。日中の4時間だけでおよそ300人超が来場してくれた計算になりますが、もっともっと多くの人に参加してもらえるような企画を続けていきたいと感じました。

みなさん、ありがとう。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。TechWaveでは創出支援に注力。エレベーターピッチ絶賛受け付け中! (まずはAirTimeでどうぞ!)

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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