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三橋ゆか里
(@yukari77)
ネットで物を売りたいけれどコーディングやデザインはできないし、予算も限られてる。つくった後に運営する自信もない。そんな決して珍しくない、多くの人が抱えているであろう課題へのソリューションが、本日リリースされた「Stores.jp」(ストアーズ・ドット・ジェーピー)。
なんと新規登録から開業まで、最短2分で自分だけのオンラインストアが開設できちゃう。ストアの開設や運用に必要な決済を含む仕組みはすべて実装済み。クーポンやメルマガ発行などのツール、またアクセス解析も近日公開予定。オンラインストアを開設するためのツールを組み合わせて使う手間はなく、Stores.jpならそれが全部一度に叶う。
実店舗と並行してオンラインでも販売したい、趣味でつくったアクセサリーや小物をオンラインで販売したい、買ったけれど結局着ていない洋服を売ってしまいたい。専門知識を必要とすることなく、そんな幅広いニーズに応えてくれる。また、ロゴ、レイアウト、背景色、文字色を自由に組み合わせてストアのデザインを自由にカスタマイズできるのも、ストアオーナーにとって嬉しいポイント。
ストアの開設まではたったの3ステップ
1。ストアを開設
ストアのオープンに必要なものは、URL、メールアドレス、パスワードの3つだけ。
※URLは一度設定すると変更できないので気をつけて
2。商品を登録
商品の写真をアップロードし、商品名、商品説明を入力すれば、開店準備完了。
3。販売を開始
オーダーを受け付けたら商品を発送してください。販売した代金は自動的に指定の口座に入金される。
肝心な利用料金はというと、月5アイテムまでの公開は無料、月6アイテム以上を公開する場合は月額980円(税込)。決済システム手数料として5%が発生する。無料で利用する場合は、マーケティングやアクセス解析機能はサービス対象外。いたってリーズナブル。
Stores.jpで何より工夫したのは、デザイン編集画面やストア管理ができる「ダッシュボード」のユーザインタフェース。ITのリテラシーが比較的低い人でも、いかに説明なしにスタイリッシュなストアを感覚的かつ楽しくつくれるかを意識したそう。特にストアのデザイン編集画面は参考にできるサービスなどがなかったため、ゼロから社内で考えて作ったUI。
「1人1店舗、誰でもオンラインストアを持つ」という新しいスタイルを広げるためにStores.jpをリリースしたのは株式会社Bracket。CtoCのカーシェアリングサービス「CaFoRe」や、オンラインで靴のオーダーメイドができる「Shoes of Prey」 などを運営する会社。
Shoes of Preyでは、ユーザが各々自由にオーダーメイドの靴をつくれる。その人特定の需要に合わせてつくられた靴だけれど、なんと返品可。返品されてしまった世界にたった一つの靴を販売するために、オンラインストアを開設する海外サービスを使っていたそう。色々と試してみたものの、Bracketチームが感じたのはその選択肢の多さと、そこから生じる迷い。できることが多すぎることが逆に負担に感じられた。そこでつくることを決意したのが「Stores.jp」だった。
先日渋谷にあるBracketのオフィスにお邪魔したのだけれど、皆さんすごく楽しそうに仕事をしてた。こんな楽しそうな環境なら、きっと楽しいサービスが生まれるんだろうな、って。
CEOの光本勇介さんにStores.jpへの想いを聞いてみると、
「インターネットって、こんなに自由で誰でも何でも出来る世界にも関わらず、実は今でもオンラインストアは技術と知識を持った人だけがつくれる限られた人のものになっています。
誰もがブログアカウントを持っているように、1人1ストア、全ての人がオンラインストアを持つような世界が作れたら、もっと個人が独立できて面白い世界になるのではないかなと思います」。
今後は、ストアをスマートフォンでも快適にブラウジングできるように対応したり、アプリ開発なども検討しているそう。スマホは既に1人1台の時代、Stores.jpがスマホ対応したら1人1ストアの実現も夢じゃないのかも。わたしもさっそくマイストアをつくってみた。これ売りたいぜ!ってものがある人は、ぜひStores.jpにマイストアを開いてみてくださいな。
肩書きウェブディレクター。ディレクションの他、翻訳やライティングなど、フリーでお仕事してます。2011年1月15日に公開の映画『ソーシャル・ネットワーク』の字幕監修をさせていただきました。ツイッターIDは”yukari77“。
個人で運営している【TechDoll.jp】というサイトで、海外のテクノロジー、ソーシャルメディア、出版、マーケティングなどの情報を発信しています。目指せタイムリーな情報発信!
これまで雑誌のECで→UIデザインのコンサル→ウェブ制作会社などを渡り歩いてきました。そこで得たスキル、人、全部かけがえのない財産。幸せの方程式は、テクノロジー(UI, IA..)×マーケ×クロスカルチャー×書く・編集。いま一番夢に近いとこにいる。
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