サイバーエージェント4本目の柱を目指す「カップリング事業」横断組織統括リーダー 合田武広 氏の戦い @maskin

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サイバーエージェント子会社のマッチグエージェント 代表取締役社長CEO 合田武広 氏は異例の存在といえます。学生時代(2011年)に出場したスタートアップコンテスト「ブレークスルーキャンプ」でカップリング事業「facematch」で見事優勝(日本人を前進させた2か月間、IT界のトキワ荘「ブレークスルーキャンプ2011」が終了 #btcamp【増田(@maskin)真樹】)。

その後、資金調達や北米チャレンジなどを経て、最終的にサイバーエージェント子会社としてチームごと吸収された後、いくつかのプロジェクトに挑戦するものの事業を精算。後の2014年5月、サイバーエージェント100%出資で再びカップリング事業の新会社「マッチングエージェント」を創業しています。

マッチングエージェントの主力事業は「タップル誕生」。新卒でかつ自分の事業で紆余曲折を経験し、かつ5年半越しに同じテーマに再チャレンジするなど、“異例な存在” として注目を集める彼は、翌年1月に黒字化を達成。厳しい環境であっても「折れないハートがある」(CA社員)といわれ、2016年10月にサイバーエージェントの執行役員10名に任命され、経営強化チーム「CA18」(取締役8名+選抜チーム)「CA18(シーエーエイティーン)」の一員として活動しています。

さらなる追い風はサイバーエージェント全社を駆け抜けます。同社が2017年1月26日に発表した「2017年9月期第1四半期 決算」(2016年10月〜12月)で合田氏率いるカップリングサービスが新たな経営の柱としてフィーチャーされたのです。サイバーエージェント社長の藤田晋社長も自らのブログ「渋谷で働く社長のアメブロ」の「「カップリングサービス」?」というエントリーの中で「弊社グループで3年前から開始しているマッチングアプリ「タップル誕生」が大変好調なこともあり、昨年から本格的にこの分野を注力することになりました」と説明しています。

サイバーエージェントグループの決算としては、「AbemaTV」への投資が50億円に上るものの、全体の売上高では前年同期比16.9%という過去最高の伸びを記録。合田氏は「メディア事業」「インターネット広告事業」「ゲーム事業」の3つの柱の次を支える新事業として「カップリングサービス」を成長させたいという意欲に満ち溢れています。

横断組織「カップリングユニオン」

実はサイバーエージェントは2016年9月に開催した新規事業や経営課題解決案を提案する合宿「あした会議」の中で、グループで運営している全てのカップリングサービスを集結させた横断組織「カップリングユニオン」を発足することを決めています。発足は2016年12月、マッチングエージェント合田氏が横断組織のリーダーとなり「各社のノウハウを双方で活用しながら成長を目指す」(合田氏)としています。

ユニオンに参加するのは合田氏が2016年11月に設立したイベント事業の会社「株式会社CyberW」を含め、位置情報を利用したカップリング事業「CROSS ME」(株式会社プレイモーション)、婚活・恋愛カップリングサービス「Qunme(キュンミー)」(株式会社アプリボットライフスタイル)、好みの異性を探せる恋愛・婚活サービス「mimi」(株式会社mimiLab)、「女性がつくる」カップリングサービス(2017年夏頃提供予定、株式会社トルテ)の6社。

2年半の運営の歴史がある「タップル誕生」以外は、2016年後半に設立された企業ばかり。しかしながら「それぞれのメンバーが広告だっったり、ソーシャルゲームだったり多様なバックグラウンドがあり、それぞれのノウハウを吸収しながら数字を作っていけているという手応えを感じます。また、不正使用などを防止するシステムをAmebaの技術を活用するなど、サイバーエージェントグループならではの利点を活用できるのが強みです」と統括リーダー合田氏は語ります。

マッチングエージェントCEO/カップリングユニオン統括リーダー合田氏の夢は「日本の出生率をあげること」。学生時代から沸々と感じていた「健全な出会いの場所の少なさ」を解消するために、より幅広い層に受け入れられるカップリング・マッチングサービスの成長に寄与したいのです。

【関連URL】
・タップル誕生
https://tapple.me

[PDF] 2017年9月期第1四半期 決算説明会資料

蛇足:僕はこう思ったッス

maskin-bit-2016 朴訥に進む日本らしい起業家像
5年半前から彼を見てきて感じるのは、そのまっすぐさ。浮足立った派手さや勢いはなく、常に慎重だけれども大胆な一歩も忘れていない。これまでに何度も社会に翻弄され痛い目を見てきても姿勢はかわらない。一つのポイントは厳しく助けあいながら成長できるCAという環境にいるからということことにもあると思う。スタートアップシーンが活況とはいえない日本の中で、新しいスタイルの企業内スタートアップ像がここにある。
それと、5年以上たっても漠然とでも「マッチング事業」を負い続ける強さがある。だからこそ、悪いイメージがなかなか払拭できないこの事業をうまく乗りこなすことができるのだろう。「タップル誕生」は月額課金モデルで着実に売上を上げており、いずれCAの4本の軸になる日がきっとくるのかもしれない。そこに到達するまでには、膨大な気付きとノウハウが
必要だが、折れないぶれない一本の幹があるからこそ大樹の絵が描きやすい。

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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