DMM.com会長 亀山氏 「ここがスタートなんです。10億赤字だけど、4-5年後に世界で価値を生み出したい」 【@maskin】

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DSC_4207DMM Starter 開始、海外クラウドファンディングへの展開支援 【@maskin】)。多くのパートナーの知見や、すでに海外で評価されているチャレンジャーが集い、いざ世界へというムードで発表会は幕を閉じたのだが、世界における日本ブランド力の低下が著しい状態の中で、本当に儲かるスキームは構築できるのだろうか?

 DMM.com創業者であり会長の亀山敬司 氏が間髪入れず「アニメだろうが、アートであろうが、何でもやります!」ときっぱり言い切る。

「当社はマイナー投資をやっていないので、Starterでは、多数の支援パートナーの窓口としてDMM.comが機能し、DMM.makeがフォーカスするデバイス分野のみならず多様な世界展開を支援していく考えなんです。例えば、IoTについては、ABBALabさんなどがやられているようなスタートアップ投資の仕組み(プロトタイピングから出資)を踏襲し、プロダクトになった際の量産時に利益になるように考えています。

 そのために現在、アメリカやヨーロッパ、インドやドバイに拠点を拡大しています。日本で作られたロボットやIoTなどを販売することを考えているわけなんです。Starter開始直後は、現在流行しているKickStarterやIndieGogoで展開しますが、時流や各地域の条件にあわせて調整しながら、各エリアのディストリビューターと一緒にものを売っていければいい。ゲームメーカーやアニメーターの人からの声もあるので、集めて一緒にやっていければと思うんです」(DMM.com 亀山会長)

 DMM.make立ち上げにも関与したABBALab 代表取締役 小笠原治 氏は、当時、亀山氏と話しあったビジョンについてこう説明する。

「当時、亀山会長と話していたのは、Amazonで売っていないようなものを売れる会社にしたいということです。

 実際に、ABBALabのそういったユニークなモノ系プロダクトに12社投資をして、うち3社はクラウドファンディングは成功して量産に入り、追加投資が発生するというところにまできているんです。DMM Starterの利益になるところまでくるかどうかは、今はまだ明確に言及できませんが、そういった成功事例の上にある価値パターンを増やしていきたいと考えています」(ABBALab 小笠原氏)

 実際の投資の成功率は10分の1以下とのことだが「それでもうまくいく」とDMM Starter パートナーのサイバー・エージェント・ベンチャーズ バイスプレジデント 波多江直彦 氏もいう。「大切なのは長い目で継続的に利用できるものや、高額でもニーズがあるものを見つけること」(波多江氏)。

日本から売れる仕掛けをつくっていきたい

「正直言って儲かるかわからないです。

DMM.makeの施設だって、この1年10億くらい赤字がでています。
けど、4-5年経過したら利益が出ていうんじゃないか、それまで持ちこたえられれば儲かるようになっていると思いっているんです。そのためにやりたいのは、日本で新しい商材を売っていく、海外にもっていく流れ

日本はいい技術がいっぱいあるんです。
ただ、売り方が下手、商売人がいない。
仕掛けが大事だと思うんです。

売り方や考えかたを考え広めてゆくのがこの取り組みの要になるでしょう。
技術者がもっているものを世界にデビューさせるようにする。

だから、この取り組みをみなさんに長い目で見てほしいと思う。
ここがスタートなんです」(DMM.com 会長 亀山敬司 氏)

【関連URL】
・DMM Starter 開始、海外クラウドファンディングへの展開支援 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/dmmstarter-21801.html
・DMM.Starter
http://make.dmm.com/starter/

蛇足:僕はこう思ったッス
maskin2011009rev.fw しばしば「儲かるからやる」という発言をされる亀山会長。ただ、このイベントでは開口一番「儲かるかどうかわからない」と言われていた。ちょっとらしくないと思い「儲けられそうなんでしょ?」という質問をしてみたが、みんながみんな暗中模索で挑戦をしているということに感銘を受けた。亀山会長の「日本は生み出す技術があるのに商売人がいない」という発言は、今日本がおかれるすべての状況を言い当てているように思う。

今回、DMM starterは、「シェンムー3」でギネス記録を更新したAWESOME JAPANが中心となって動いてる。代表の今野太一さんも「リソースを投入して一発大きな流れをつるだけでは意味がなくて、地道に拡大するための諸活動をいろいろな領域でやっていく必要がある」と話している。つまりDMM Starterは、ブームにのるわけでなく、長い時間かかる戦いを覚悟してチームを組んで挑もうとしているということになる。

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。
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