Googleが英国人工知能技術のDeepMindを買収スマート事業を拡充!【@MICKEYTACHIBANA】

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[読了時間: 5分]
Googleは昨年12月に自律歩行ロボット技術のBoston Dynamicsを買収、今年1月にはスマートホームガジェットのNestを買収、それぞれ畑違いに見えるが、今回のDeepMind買収でGoogleの将来構想が見えてくる。無人カー、自律ロボット、IoT、人工知能、これらは目前に迫るコネクテッド人類社会の到来に必須な技術群であり、またInternetやスマホアプリといった使い慣れたツールに至っても、水面下で次世代技術をバックエンドに施して行くといった事。Googleはそこに惜しみなく投資している。

DeepMind Technologies社の共同創立者でCEOのDemis Hassabisは現在37歳の神経科学博士であり、子供チェスの神童であり、13歳の時にsky-high Elo ratingで2300点(当時世界一)、天才的ゲームプレーヤーはその後AIプログラマーとしてゲームの開発に関わる。Hassabisは高校を2年早く卒業して、17歳の時には既にBullfrog ProductionでTheme Parkのリードプログラマーを勤めていた。その後ケンブリッジ大学に進学し、Peter MolyneuxのLionhead StudioでBlack & WhiteのAIプログラマーとしてゲームの知能をコーディングしていた。Hassabisは、University College London (UCL)で神経科学の博士号を得る。2010年にShane LeggとMustafa Suleymanと共同でDeepMindを設立、初期の投資家にはFounders Fund (Facebook、Spotify、Space X 、Leap Motion)、Horizon Ventures (Waze、Bitcasa)、Jaan Tallinn (Skype 、Kazaa)などが名を連ねる。

Deep Learningは人工知能開発のプロセスである機械学習に必要な多岐に渡るアルゴリズムの事であり、2012年12月にDeepMindの買収を試みて失敗したFacebookも、ニューヨーク大学のYann LeCunn博士を雇い入れ新設の人口知能研究所長に任命、TV番組Jeopardy!でおなじみのIBMWatsonスーパーコンピューターも商用化されDeep Learning用としても使わている。YahooグループのFlickrが昨年買収した画像認識/AI技術のLookFlowもしかり、アメリカのIT業界がこの方向に確実に進んでいる事を裏付けるものである。当面の応用は自動的な応答や行動分析による人工知能のレベルアップ(自律学習型人工知能)と、よりスマートなリコメンデーションになるだろう。

本買収案件はGoogle CEOのLarry Page本人が主導し、Demis HassabisはGoogleのRay Kurzwell氏が率いるチームに参加する。Googleは昨年5月にNASAのAmes Research Center内にQuantum Artificial Intelligence Labを設立している。Ames Research CenterにはD-Wave System社とUniversities Space Research Association (USRA)の量子コンピューターが稼働している。
#deepmind #ai #IOT

【関連URL】
・Google acquires UK artificial intelligence startup Deepmind for £400m

http://www.theguardian.com/technology/2014/jan/27/google-acquires-uk-artificial-intelligence-startup-deepmind

・Google Acquires Artificial Intelligence Startup DeepMind For More Than $500M

http://techcrunch.com/2014/01/26/google-deepmind/

・There’s A Former Child Chess Prodigy Behind Google’s ~ $500 Million Acquisition, DeepMind (Demis HassabisがAIとゲームへの応用についてMIT 150で説明するビデオあり、59分から)

http://www.businessinsider.com/demis-hassabis-deepmind-2014-1#ixzz2re8QzOo7

・Robots, Nest, & now artificial intelligence: Google’s next big buy is AI company DeepMind

http://venturebeat.com/2014/01/27/robots-nest-now-artificial-intelligence-googles-next-big-buy-is-the-ai-company-deepmind/

 

蛇足:Mickey’s インスピレーション

Googleが2006年にYoutubeを$1.65 Billionで買収した時には、その巨額の買収金額に誰もが耳を疑った。そのGoogleは今月Nestを$3.2 Billionで買収。サーモスタットと煙探知機の2製品しか販売していない2010年設立の若い会社に対する買収金額としては、およそ不釣り合いのような感じがしたのではないか。もっとも今日時点でのYoutubeの成功を考えればGoogleには十分な勝算があるはずだ。スマートホームも自律ロボットも、ネットに繋がった巨大な量子コンピューターが人工知能として支える事で初めて意味を持つ。確かAndriodの父、Andy Rubinは新規事業の副社長としてロボティックスと人工知能分野を統括する事になっていたのでは?。Nestの基本コードがスマートホームのOSになるとかも想定範囲?。数年後にはIron Manのようなロボットが宇宙工学や軍用技術分野で活躍を始め、家庭においては、「今日の体調に最適な食べ物な何?」と冷蔵庫に聞いてみれば直ぐに答えてくれて、その上即日配達もしてくれるのではないか、と想像するとワクワクしますね。GoogleにはJeff DeanやAnna PattersonといったAIの権威が勤務しているが、最近Geoffrey Hintonもパートで雇い入れていますね。間違い無く、本気モード全開。
The Internet of Everything 貴方はどう思いますか?

Mickey Tachibana

1995年からサンフランシスコ・ベイエリア在住。地図のゼンリンの米国法人CEOを経て、アルファテック研究所を設立。日本企業とSFベイエリア/シリコンバレー企業とのパートナーシップ支援/経営戦略シンクタンク。全てのデバイスが相互に接続し、社会インフラとして人々の生活に日々変化が起きているこのタイミングで、米国のテクノロジートレンドを現在進行形でリポートしていきます(つまり半年後の日本を皆さんにシェア)。評価する際の最初の5分の感覚を鈍らせないように玄人になりすぎないようにする事、かつ広範囲に定点観測しテクノロジーランドスケープを逐次更新する事で、変化の先にある大きなイノベーションを独自の嗅覚でイメージします。というか、電子音楽家、アートイベントキュレーター、ケーブルTVプロデューサー、右脳型でかつ守備範囲が広いマイペースなテクノロジー探検家として知る人が多いかも。ご連絡はmickey_t[at]mac.comまで。

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