お金の管理を極限までシンプルにする「マネーツリー( Moneytree)」が前進、DGインキュベーションらから総額1億5000万円の資金調達へ 【@maskin】

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[読了時間: 2分]

 複数の銀行口座やクレジットカードの取引情報を集約することができるiPhoneアプリ「Moneytree」。

 “お金”という個人にとって重要で、とてもセンシティブなテーマながら、誰にでも利用できるシンプルさを追求することで利用者の評価を得ることに成功。

 その成長を加速させるべく運営のマネーツリーは2013年10月15日、DGインキューベーション等から総額1億5000万円の資金調達を実施することを発表した。

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 「Moneytree」のリリースは2013年4月。

 150日間で20万ダウンロードを突破し、iTunesアプリストアのファイナンス無料カテゴリで1位を獲得するなど注目を集め、さらにはゲームやコミュニケーション、カジュアルなツールがひしめく無料ランキングでトップ100位にランクインするなど奮闘してきた。

 この成長を更に加速させていくために、今回の資金調達を実施。

 DGインキュベーション並びに、持株会社を通じて某個人投資家を割り当て先とする第三者割当増資となる(シードラウンド)。

 これにより対応金融機関の増やすほか、機能の追加およびウェブ版やiPad版などの展開に取り組む。


金融スタートアップという土俵で “シンプルさ”に挑戦

 代表取締役社長 Paul Chapman (ポール・チャップマン)氏は、オーストラリア・メルボルン出身。

 ポール氏は大学では法学部(学位は金融)だったが14~15歳からプログラミングを始め、開発に熱中。

 23歳の時、同じ大学の仲間4人で採用管理ソフトウェアをSaaS型で提供する「cvMail」社を設立。その後、トムソン・ロイター社にバイアウト。

 日本での留学経験もあったことから、日本でエンジャパン子会社エンワールドのIT部長として就任。

 iPhoneの登場に感銘を受け「偉大なアプリを作りたい」と思いアプリ開発に挑戦。2012年4月に「Moneytree」のための会社マネーツリーを設立する。

 なぜ、金融アプリなのか?

 「過去、日本には金融取引情報のアグリゲーションがありましたが、もっと洗練したアプリを提供することはできると思ったんです。それと日本には、世界で通用する金融のスタートアップが少ない現状もありまし」(チャップマン氏)。

 「だから、開発を開始してから1年前後、一切情報を出さず、作り込みに専念したんです。 

 中途半端なものは出しちゃいけない。磨いて磨いて、シンプルで美しいアプリができたらリリースしたいという思いです。

 多様なプラットフォーム展開についても考えは同じで、作り込んだ上で、慎重に拡大していく考えです。

 何より、シンプルさを追求することが重要です。

 お金のアプリだからこそ、技術的にもセキュリティ的にも、個人情報保護の取り組みにしてもやることは沢山ある。だからこそ、誰にでも使えるようなシンプルで洗練されたものにしていきたい」(ポール・チャップマン氏)。





【関連URL】
・Moneytree – 賢いお金のアシスタント
https://itunes.apple.com/jp/app/id586847189?mt=8
・* マネーツリー moneytree.jp
https://moneytree.jp/
・DGインキュベーション等から総額1億5000万円の資金調達を実施

https://moneytree.jp/2013/10/


蛇足:僕はこう思ったッス
maskin2011009rev.fw プロダクト開発において最も難しく労力を必要とするのは「シンプル」にするということ。誰にでも誤解なく理解してもらえるように、作っては崩し、余分な部分を削り続ける途方もない作業の先にその理想形が存在する。「Moneytree」は洗練に洗練を続けたアプリだと関心しているし、Paul Chapman 氏のその領域に掛ける意気込みの強さはハンパない。
マネーフォワードというアグリゲーターとして機能的には同じサービスもあるのだが、使用してみるとその違いは明白。ターゲット像も異なるようだ。
世界展開に強みのあるDGインキュベーションがエンジェルとして参加することで、今後の海外展開に注目が集まるが、今のところはまだその先がクリアになっているわけではないようだ。ただ、「生産ではコストの安い地域にはかなわない。日本からチャレンジするにはアイディアしかない。国際的な視点を持ち、洗練され続けることが今は重要」というPaul氏の考えにはとても共感するし、近い将来、良い形で結果が出るのではないかと期待している。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング → 海外技術&製品の発掘 & ローカライズ → 週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSのサービス立ち上げに関与。坂本龍一氏などが参加するグループブログ立ち上げなどを主導した。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。生んでは伝えるというスタイルで、イノベーターを現場目線で支援するコンセプトでTechWaveをリボーン中 (詳しいプロフィールはこちら)

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。
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