クラウドマニュアル「Teachme」運営のスタディストがリクルートと業務提携、1.2億円の資金調達で展開加速

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maskin

Editor In Chief at TechWave.jp

1990年代初頭から記者としてまた起業家としてITスタートアップ業界のハードウェアからソフトウェアの事業創出に関わる。シリコンバレーやEU等でのスタートアップを経験。日本ではネットエイジ等に所属、大手企業の新規事業創出に協力。ブログやSNS、LINEなどの誕生から普及成長までを最前線で見てきた生き字引として注目される。通信キャリアのニュースポータルの創業デスクとして数億PV事業に。世界最大IT系メディア（スペイン）の元日本編集長、World Innovation Lab(WiL)などを経て、現在、スタートアップ支援側の取り組みに注力中。

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工場や運輸・物流業、医療、士業、小売業、IT行まで。すべての仕事には、業界における不可欠な作業ノウハウが存在しています。スタディストが運営する「Teachme」は、それらを手順マニュアル化することで、スタッフ教育のためのノウハウ共有はもちろん、迅速な対応、引き継ぎの効率化などさまざまなシーンで活用できるように進歩を続けています

そして2017年6月27日、同社はリクルートホールディングスと提携し、飲食・宿泊領域における「Teachme Biz」の導入を促進すべくタッグを組むことを発表しました。

サービス業は2年間で6倍成長

スタディストは、工場などの生産性向上のプロ達が集まり2010年3月創業した会社です。手順書をより簡単にクラウドで共有できる利便性は、多数の企業から支持を獲得し、現時点で国内外の約1500社に導入されています。特にこの2年間で「Teachme Biz」は飲食・宿泊・小売などのサービス業で約350社に導入されており、この期間だけで6倍に成長していました。

スタディストはリクルートホールディングス（以下リクルート）および、既存株主である日本ベンチャーキャピタルおよび三菱UFJキャピタルを引受先とする第三者割当増資により資金調達を実施いたしました。調達金額はおよそ1.2億円。資金はまさにサービス業での導入拡大のための開発および営業強化に充てられます。

飲食・宿泊の効率化に注力

今回の新たにスタディストの株主となったリクルートは、今回の出資を機に、飲食・宿泊業界を中心としたサービス業における生産性工場に乗り出す考えで、スタディストと共に「Teachme Biz」の2017年内100社導入を目指すとのことです。

■株式会社スタディスト　会社概要
所在地：　東京都千代田区内神田２−３−３　千代田トレードセンタービル5階
設立：　2010年3月19日
資本金：　4億5143万円（資本準備金含む）
代表者： 代表取締役　鈴木悟史
事業内容：　マニュアル作成・共有プラットフォーム『Teachme Biz』の開発、販売
ウェブサイト：　http://studist.jp/

【関連URL】
・リクルートホールディングス、日本ベンチャーキャピタル、 三菱UFJキャピタルから、総額約1.2億円の資金調達を実施　| 株式会社スタディスト
https://biz.teachme.jp/information/170626/
・株式会社スタディスト
http://studist.jp/
・Teachme Biz
https://biz.teachme.jp/

蛇足：僕はこう思ったッス
　画像と動画を中心としたシンプルな手順書。シンプルだからこそ現場に評価されたといってもいいだろう。また、スマホやタブレットの低価格化と普及により、ビジネスシーンの情報がクラウドにシフトする流れを絶妙のタイミングで掴んだ面もある。これらのノウハウは有効なデータとなり、他の行動データなどを掛け合わせることで業務改善の有効手段を生むことも期待できる。今後の進歩が楽しみな領域。