次世代マーケターに求められる、テクノロジーを使った新たな仕事&価値観の創造【ad:tech tokyo 2017 ABM vol.20】

ad:tech tokyo 2017 Advisory Board Member インタビュー特集, Marketing, News

ad:tech tokyo 2017アドバイザリーボードメンバーインタビュー特集
日本を代表するイベント「ad:tech tokyo」が今年も2017年10月17-18日にかけて開催されます。このイベントの総勢40名の業界リーダーで構成されるアドバイザリーボードのインタビューを連載形式で掲載しています(特集一覧はこちら)。

今回は、早い段階からアドテックに登壇している、Yahoo! JAPANの友澤大輔氏。自身がアドテックを通じてキャリアを重ねてきたと語るように、これからのマーケターのキャリアなどについても話を聞きました。

ヤフー株式会社 マーケティング&コミュニケーション本部 本部長 友澤 大輔氏

—友澤さんは比較的早い段階からアドテックと関わりがありますが、その当時と現在とを比較して感じる変化はどのようなことでしょうか?

アドテックには、第2回に公式スピーカーとして登壇し、その後モデレーターを数回務めました。最初のころは、テクノロジーを中心に置いて、どう広告やマーケティングを活性化させるのか、例えばメディアの買い方やターゲティングなど、比較的既存のもののデジタルによる効率化についての話が多くありました。しかし最近は、マーケターが新しい技術を自分に取り込んで、そこから新しいことを生み出す、しっかりと仕事に落とし込んでいくことが大切だと感じています。つまり、「技術で何をするのか」 だけでなく、その先にどんなインパクトや新しいビジネスが生まれるのかを皆で話すということです。これは、最近、アドテック設立にも深く関わった、ライトパブリシティの杉山恒太郎さんと話している中で出てきて、私自身が強く必要性を感じていること。

ーそれについて話す場合、どのような人が関わるとより内容が深まりそうですか?

いまや、いろいろな人がアドテックに来場するようになっているので、広告主、メディア、エージェンシーなど業界が異なっていることはもちろん、目指す方向性がそれぞれ違っている人がいいですね。そして、それぞれをしっかりとつないで議論できるような人がモデレーター、公式スピーカーになると、議論が深まると思います。

そして、もう一つ強く関心を持っているのが「今後のマーケターのキャリアのあり方」についてです。最近は、広告主からエージェンシー、ベンダー、メディア、その逆も含めて、業界を行き来する人が多くなってきました。それらの人が、どのような思いで会社を移っているのかを詳しく掘り下げることでキャリアの重ね方が見えてくると思います。私自身、アドテックという場を経験したことによってキャリアを重ねてきたので、そこには大変興味があります。

もはや、エージェンシーだけ、メディアだけなど、自分が属する業界のことが分かるだけでは、マーケターとして生き残ることはできません。それは、Yahoo!JAPANという会社自体が、メディアでもあり、広告主でもありなど、さまざまな面を持っているからこそ実感していることです。これからのマーケターは、会社の仕組みに飲み込まれて部署をローテーションするのではなく、メディア、広告主など業界を超えていろんなところにピボットする必要があると思います。

ー自分のやりたいことを決めて、それがどこで実現できるのか? 誰となら実現できるか? などを考えながらキャリアを決めていくということですか?

そうですね。それができている人ほど、自分の意志で立ち位置をピボットして、会社も積極的に動いているように感じます。アドテックも今年で9回目となりますが、スタート当時と今とでは状況が大きく異なっています。9年前はテクノロジーを取り込む事自体が新しく、それが新しい仕事になりました。しかし、もはやテクノロジーの導入が当たり前になった今では、テクノロジーを使う側も提供する側も、新しいことにどれだけチャレンジして、新たな価値を生み出し、次につなげられるのかが重要です。そうした価値観を持つマーケターをいかに育成できるかが、大事なテーマになってきています。

ーたしかに、特に広告主側は、デジタル領域の人材育成や、テクノロジーの変化に前向きに取り組める組織づくりや人材育成に関心が高いように思います。

それはもはや、自社内だけで解決することではなくなってきています。いまや、プロジェクトごとに外部も交えて同じ目標に向かって進める人をアサインするやり方の方が上手く行きます。社内外含め、誰と仕事がしたいのかを考えてチームを作っていくことが大切です。そうしたマインドのあり方についても、アドテックのセッションで話せるといいですね。

ー参加者は、アドテックをどのように活用すると、より役立ちますか?

アドテックの良いところは、展示会場では「ビジネスにすぐに役立つツール、ソリューション」の情報が得られ、公式カンファレンスでは、それらの背景にある「本質」や将来像が見えるなど、短期と長期の両方に役立つ点です。だから参加する側も、展示会場を回って見聞きしたことと、上のフロアの公式セッションで語られていることを、どのように自身の仕事にフィットさせられるかをもっと考える必要があると思います。

ネット上でも、事例に関する情報などさまざま得られますが、登壇者やそこに参加している人と直接交流ができるのがアドテックの良さです。ぜひ、参加者の熱量を肌で感じて、ビジネスにつながるネットワークを自ら作るために積極的にコミュニケーションを取ってほしいですね。もちろん、モデレーターや公式スピーカーは、そうした期待に応えられるよう、よりレベルの高いセッションを行わなければなりませんから、十分に準備をして臨んでもらいたいと思います。

—ありがとうございました。

友澤 大輔
ヤフー株式会社
マーケティング&コミュニケーション本部 本部長

2012年7月Yahoo! JAPANに入社。以前はさまざまな企業でデータドリブンマーケティングを推進。さまざまな新しい取り組みをドライブしてきた。
Yahoo! JAPANでは入社後すぐにマーケティングイノベーション室(本部)を新設。デジタル技術とYahoo! JAPANのアセットを最大限に活用した新しいマーケティング手法を、「広告主Yahoo! JAPAN」として積極開発推進する。2015年4月COO直下でマーケケティングとコミュニケーションを全社横断で推進するマーケティング&コミュニケーション本部を新設し、本部長に就任。

【ad:tech tokyo 2017 概要】
日時:2017年10月17日-18日
場所:東京国際フォーラム
参加人数:15,000+
詳しくはこちらから

【関連URL】
・ad:tech tokyo 2017 Advisory Board Member (ABM) Interviews
http://techwave.jp/category/features/adtech-tokyo-2017-advisory-board-member-interviews

中澤 圭介

中澤 圭介

iMedia Chairman / Content Manager at Comexposium Japan
1998年西南学院大学卒業後、広告界の専門誌を発行する出版社に入社。セールスプロモーションの専門誌の編集長として長く携わり、取材・編集を通じて企業のデジタルプロモーションの変遷を追ってきた。最近はオムニチャネル、CRM、ECといった分野を中心に情報収集・発信。2016年1月 コムエクスポジアム・ジャパン株式会社入社、iMedia Chairman就任。
中澤 圭介

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