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2月になりましたので、1月の業務報告をしたいと思います。業務報告をするのはTechWaveの理念「情報化社会への移行の支援」「新しいメディアの形の模索」にそって、新しいメディアを立ち上げようと考える人たちにとって少しでも参考になればという思いからです。特に一部の従来型メディア企業の経営難を受けて独立を考えている人にとって、少しでも参考になればありがたいです。
ただ今年から少し業務報告の形を変えようと思います。PVや広告収入をベースにした黒字達成率もあとでお知らせしますが、それ自体を前面に押し出すことはやめました。以前からPV、広告収入至上主義的なものの見方っていやだったのですが、先日ライブドアさんのイベントに出席したところライブドアさんのエライ方が「PV中心の時代は終わった。ソーシャルの時代に入り大事なのは読者にいかに愛されるか、ということだ」とか主張されていました。素晴らしすぎる!このブログはライブドアの支援を受けて運営しているわけですが、再びライブドアとベクトルが完全に一致したように思います。TechWave立ち上げに当たってほかからも支援の申し出を受けたのですが、ライブドアに決めたのは間違いではなかったと思っています。
というわけでPVやら広告収入やらは後回しにして、ビジネスとしてのTechWaveの現状をお話したいと思います。TechWaveは会社組織ではありません。フリーランスの集合体です。将来は法人化を考えないといけない時期がくるかもしれないですが、今のところ個人事業主として活動することになんら不便を感じないのでしばらくはこの形で進もうと思っています。
まず僕自身ですが、活動の中心は少人数制勉強会TechWave塾です。主にマネジメント層、戦略企画担当者向けの勉強会です。塾生に最先端の情報と、意識の高い人同士で議論する機会、を与えることが「情報化社会への移行の支援」というTechWaveの理念にそっていると考えています。東京では、1つのテーマを核に毎週2時間、6週間の塾を開催しています。まもなく第4期が始まります。これは僕が講義するというより、最先端の講師をお招きして、みんなで議論するという形を取っています。
またこれまでのTechWave塾のOB、OGに参加資格がある「TechWaveコネクト(通称OB会)」も1月からスタートしました。これは月に1回、6ヶ月のコースです。主に僕が最近のニュースを解説したり、塾生同士でプレゼン、議論するような勉強会です。勉強会のあとにはお決まりの飲み会があるのですが、OB会に参加していなくても飲み会に集まってくれるOBがいます。TechWave塾とつながっていたいと思ってくれる人がいるのは、本当にありがたいです。
関西でも1月からTechWave塾in大阪を始めました。こちらは月に1度、6ヶ月のコースです。たまには東京から講師を呼ぶ計画もありますが、基本的には僕が最近のニュースについて解説する、というような勉強会にしていきたいと思っています。大阪塾は、東京塾に負けないくらい熱い塾生があつまっており、塾生が中心になってTechWave塾in大阪主催のイベントを開催しようという話も急ピッチで進んでいます。週明けにはそうしたイベントの第1回の告知をさせていただけると思います。
この3つのTechWave塾のおかげで、なんとか生活が安定するようになりました。大きな事業にはなりえないでしょうが、僕一人が生活していくには十分な事業です。それに塾生はみなさん熱心で、熱気があり講義していて非常に楽しいです。いろいろなリテラシーレベルの人が交じるセミナーで講演するより何倍も楽しいです。最近、講演依頼を断ることが多くなったのも、塾生との交流で情報発信欲が十分満たされるようになったからかもしれません。
また講義の内容を受けて、「新しいサービスを作った」「仕事が入ってくるようになった」「社内に新しい部署を作った」「会社の方向を変えた」などという報告を受けると、やっていて本当によかったなと思っています。塾生の中から日本を代表するようなテクノロジー企業が登場してくれる日を夢見て、自分のライフワークとしてこの事業に取り組んでいきたいと考えています。
TechWave塾がマネジメント層支援事業であるならば、増田さんが中心になってやっている「ソーシャルアプリ部」は開発者支援事業です。1月に最初のイベントがあったのですが予想を上回る来場者にうれしい悲鳴をあげました。ただどのような事業にするのか明確になっていない部分がまだあるので、イベント後に参加者からもさまざまな意見が寄せられたようです。僕は、TechWave塾のように少人数を徹底的に支援するプレミアムイベントと、お祭り的な無料(もしくは実費のみ)で多くの人に参加してもらうイベントの、2種類のイベントを主催すべではないのかなと思っています。どちらのニーズもあると思います。ただ「情報化社会への移行の支援」というミッションに向けては、われわれの支援を必要する人を誠心誠意サポートする少人数勉強会のほうが重要な気はします。
いずれにせよTechWaveソーシャルアプリ部は、ソーシャル時代の開発者の中心的なコミュニティになりつつあるようで、複数の大手企業からスポンサードしていただけるような話も進んでいます。スポンサードがあれば参加者にとってより低料金でより多くのメリットを提供できますし、増田さんにしろこの事業に相当のリソースを注入できるようになると思います。いい方向に進み出したので非常にうれしく思っています。
以上が現状の2つの大きなビジネスの柱なんですが、第3の柱として海外カンファレンスツアーというものを今年はやっていきたいと思っています。物見遊山的になりがちな海外カンファレンスですが、TechWaveを核にチームを組んで手分けして情報収集し、帰国後に参加者全員で資料を持ち寄り議論することで理解を深める、という新しいタイプのカンファレンスツアーにしたいと思っています。これは本田君を中心に事業化が進んでおり、まもなく最初のツアーの告知ができると思います。
そして社会貢献的な活動として英語イベントの主催や、主催者支援も本田君を中心にやっていきます。
また三橋さん、鎌田さんには、また別のお仕事をお願いしようと計画中なんですが、こちらのほうは形になり次第また報告します。
最後になりましたが、1月のPVは、ライブドアサーバーベースで72万2565pvでした。またライブドアからいただいている業務委託費を分母に、広告収入を分子にしたライブドアにとっての黒字達成率は41.29%でした。