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長らくなりをひそめていたミクシィが動き出した。ナイキジャパンと共同で展開したキャンペーンの結果を発表。ナイキジャパンからは「私たちの想像を上回る素晴らしい結果を生み出すことができました」というコメントが出ている。
これまでイベントなどで取材する機会があっても同社広報から「関係のない話は聞かないでください」と釘をさされるし、同社の社員にこっそり話を聞こうとしても「ごめんなさい、今は話するなって言われているんです」という返事。かん口令がしかれているということは、大きな発表を控えている証拠。いつになれば話を聞かせてもらえるのかと聞くと夏まで、という。
大きな発表というのは言うまでもない。本当に仲のいいリアルな人間関係をオンラインに持ち込み、これまでにない情報伝播の形、新しいソーシャル広告を作る、というのがミクシィが社運を賭けて進めている事業。その形を完成させたときに大きく発表するつもりなのだ。
そのことに関して、これまでなんども記事にしてきた(関連記事:ソーシャル広告はミクシィが完成させFacebookが普及させる【湯川】 : TechWave)。ネット上の人間関係には、リアルに仲のいい人との関係(リアルソーシャルグラフ)と、ネット上だけで知り合っただけの、どこのだれだか分からない人との関係(バーチャルソーシャルグラフ)の2つがある。便宜上、この2つに区分しなければ、これから起ころうとしていることを理解できないー。1年近くもそう主張し続けてきたのだが、いよいよリアルソーシャルグラフの力をミクシィが開示し始めたわけだ。
関係者によると、今回の発表はまだ序の口。慣らし運転だという。友人経由のリーチやクリックの広告効果について懐疑的な声もあるが、「予想外(に高い)の結果」が出たようで、そうしたデータも今後明らかにしていくもよう。本格発表は、やはり夏以降ということらしい。
それでは今回の発表の内容を、広報文をほぼそのままコピペする形でお知らせしよう。
2011年5月31日(火)~6月20日(月)までの期間中、「NIKEiD
FRIEND STUDIO」キャンペーンにおいて、 mixiの持つソーシャルグラフ価値と既存の
バナー広告をかけあわせた新たな広告「ソーシャルバナー広告」の本格導入を行った。
<NIKEiDキャンペーン概要>
NIKEiDとは、お気に入りのシューズやバッグなどを、自由にカスタマイズできるサー
ビスで、現在約100種以上のプロダクトが対応。今回のキャンペーンでは、ユーザー
は、mixi上に用意されたジェネレートツールで、自分自身のオリジナルiDを作成し、
キャンペーンに参加。「mixiチェック」を使い、友人へデザインを共有することがで
きるほか、自分がデザインしたiDを表示させるオリジナルバナーを作成することが可
能。
<ミクシィ社としての狙い>
「ソーシャルバナー広告」により、既存のバナー広告では反応しづらいユーザー層に
も友人・知人経由で情報が伝播しやすい環境が整えられ、その先のランディングペー
ジを通じ、よりブランド情報やキャンペーン情報を効果的に伝えていくことが可能で
あると見込んでいます。また、これにより、広告の枠組みを超えて、ユーザー同士がコミュニケーションする
キッカケづくりやコンテンツを新たに提供できるようになったと考えています。今回のNIKEiDキャンペーンでは、各パーツのカラーリングなどを自分好みにカスタマ
イズできるNIKEiDの特徴を活かし、それぞれのユーザーが自分好みのシューズをmixi
上のバナースペースで表現できる企画になっています。本キャンペーンは、友人同士で互いのシューズデザインを評価し合うことを楽しみな
がら、NIKEiDの特徴であるカスタマイズ性の訴求に加え、実際のシューズ購入までが
キャンペーン内で行えるという、新しいプロモーションの形を目指し実現されまし
た。今後も、mixiでは「ユーザーが楽しめる広告」を目指し、ソーシャルグラフを活かし
たバナーや、コンテンツの形を追求していきます。<キャンペーン概要関連数値>
■NIKE FRIEND STUDIOへの来訪ユニークユーザー数: 213万人
※本キャンペーンは、PC及びモバイルで展開しておりましたが、上記来訪者数は、重複
を含んでおりません。■ソーシャルリーチ率 :80%が友人が制作したソーシャルバナーないしは、友人から
のフィードによりサイトを訪問
ソーシャルリーチ率とは、「ソーシャルバナー」または「mixiチェック」経由でキャ
ンペーンサイトへの来訪率を指す<ソーシャルバナー関連数値情報>
■CTR:PC版 約11倍 / モバイル版 約16倍
本CTRは、通常バナーのCTR平均値と比較<ページ遷移先でのアクションについて>
※全ての数字は、PCとモバイルを合わせた数値結果です■COOLボタンクリック数:トータル 640万回
<ナイキジャパンからのコメント>
(株式会社ナイキジャパン リテール本部 NIKEiDマーネージャー西村 真治氏)
今回NIKEiDのカスタマイズと”ソーシャルバナー“の特性を活かしたキャンペーンを
実施しました。全く新しい試みではありましたが、私たちの想像を上回る素晴らしい
結果を生み出すことができました。ブランドアウェアネスがさらに高まっただけでな
く、NIKEiD公式サイトのトラフィックもキャンペーン前と比べてほぼ2倍になり、カス
タマイズ対象のモデルは、期間中に全世界で日本の売上がトップレベルに躍り出まし
た。ユーザー同士のつながりが密なmixiならではの素晴らしいサービスだと実感して
います。