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正確な数字は不明だが、Google+上で実名を記載していないことを理由に多数のGoogle+アカウントの停止が始まっているもよう。米国のブログやTwitter上にアカウント停止の報告が多数上がっている。多くの場合、警告もなく突如アカウントが停止されるようで、アカウント復活のためには身分証明書のスキャンデータなどが求められるようだ。中にはgmailやGoogle DocsなどGoogleが提供するほかのサービスさえも利用できなくなったというケースも報告されているが、実名ルール違反が理由なのかどうかは不明。
米ZDnetによると、オープンソースハードウェアのオピニオンリーダー的存在で最近では雑誌Wiredの表紙を飾ったLadyadaことLimor FriedさんのGoogle+のアカウントが停止処分を受けた。その後、多くのユーザーからの苦情を受けて同氏のアカウントは復活しているという。Friedさんは、実名に加えて通称の「Ladyada」を引用符の中に記入していたが、そのことが理由でアカウント停止処分になったもよう。
Friedさんは業界内では著名人なので、多くのユーザーが苦情を述べたため、すぐにアカウントが復活したとみられるが、一般的なユーザーの場合、復活するにはメールアドレス、プロフィール情報に加えて実名を証明できる書類のスキャンデータの提出などが必要になるようだ。
元Google従業員のKirrily “Skud” Robertさんもアカウントが停止された一人だが、Robertさんが自身のGoogle+ページにアクセスすると次のような文章が表示されたという。
あなたのプロフィールは停止されました。
あなたのプロフィールを審査した結果、あなたが提出した氏名はわれわれのコミュニティースタンダードに違反しているという結論に達しました。
もし手違いが理由でプロフィールが表示停止になったと思われる場合は、次のフォームを通じて追加情報を提出してください。プロフィールを再度審査いたしますので。
どういう基準で偽名かどうか判断しているのかは不明だが、上の2つのケースにはどちらも名前の中に引用符が入っており、これらのケースに限っては、このことがアカウント停止の理由になっているのかもしれない。
詩人のBill Nobleさんによると、Google+アカウントだけではなくGmailを含むGoogleサービスすべてが利用停止になったユーザーもいるという。
ただ、それは実名ルール違反が理由ではない、と指摘する声もある。書き込み内容が公序良俗に違反したからではないか、という指摘だが、真相は不明。
日頃ネット上の実名主義を支持する著名ブロガーのRobert Scobleさんは、「Googleの実名主義を支持しているけれど、今回のやり方はフェアじゃないように思えるので好きにはなれない」とコメントしている。