- 自分が死んだとき何を残したいですか?:MIT 石井裕教授 「未来記憶」【梶原健司】 - 2013-02-26
- 使い途もそれぞれ – 徳島で花開くIT企業のサテライトオフィス事業【本田】 - 2012-12-25
- ガイドブックじゃ物足りない?アジア地域で350以上のユニークな旅行体験ができる「『Voyagin(ボイジン)』」が本日リリース【三橋ゆか里】 - 2012-12-19
[読了時間:1分]
三橋ゆか里
(@yukari77)
以前、わたしの個人ブログ“TechDoll”で「Grubwithus」というソーシャルダイニングのサービスを紹介したっけ。Social MealsだとかSocial Diningなんて言葉が聞かれるけれど、中でもランチに特化してサービス展開をしているのが「ソーシャルランチ」。12月14日にiPhoneアプリをリリースしたばかり。Androidアプリもあるよ。
「ソーシャルランチ」の仕組みとユーザ
誰だってランチは食べる。お昼の1時間ばかりで、近所の違う会社の人と一緒にランチをして交流できちゃうのが「ソーシャルランチ」。サービスを使うにはFacebookアカウントが必要。登録したらまずお友達とペアを組む。その後、ペアが2組マッチングされて4人でランチを楽しめるんだって。マッチングのアルゴリズムにはFacebookの情報を活用。このペアはどう?って提案された人たちと自分たちの共通の友達が見えるのだけど、共通の友達が多すぎてもダメ(既に知り合いの可能性、出会う可能性が高い)なんて細かい条件があるんだそう。
ネットワーキングに積極的な男性ユーザが多いのかなと思いきや、意外にも男女比率は6:4くらい。わたしも初めてソーシャルランチを使った!って感想を聞いたのは女の子だったし。場所によってソーシャルランチの成立率は違うみたい。渋谷近辺のユーザさんはフレンドリーでライトな誘い方が多いのに対して、丸の内近辺のユーザさんはフォーマルでビジネスライク。丁寧に自分のこと、こんな話ができそうですねなんて誘い方をした方がランチが実りやすいんだって。
ベータリリースからの軌道修正
サービスのベータリリースは今年の5月。当初はペアの仕組みはなくて、4人のユーザを集めて一回のランチを成立させる形をとっていたそう。でもなかなか4人のマッチングは難しかったり、みんな初めまして同士だとハードルも高かったりでペアをつなげる仕組みに変更。まずは六本木と渋谷でサービスを開始して、今では横浜、梅田など全国20都市に対応してるよ。ベータでリリースして1ヶ月半でユーザ数2,000人を獲得。本リリースは今年10月で現在のユーザ数は15,000人、成立したランチの数は500件を超えてる。
「第一期KDDI∞Labo」最優秀賞を獲得
「新しい昼文化」をつくることを試みる「ソーシャルランチ」。ウェブサイト、Androidアプリ、iPhoneアプリのリリースを3ヶ月間ですべてやり遂げた。現在CEO兼エンジニアの福山さんと、マーケティングや営業の上村さんの2人から成るチームはグーグル出身。彼らはKDDIが主催する「KDDI∞Labo (KDDI ムゲン ラボ)」の第1期生で、12月14日に行われた表彰式で最優秀アプリに選ばれたよ。おめでとう! リクルート主催の「Mashup Awards 7」でも、「Local Info Innovation賞」「Smart Mobile Payments賞」「マイコミジャーナル賞」の3冠を獲得してる。
ソーシャルランチのこれから
今後は大学生版ソーシャルランチもつくる予定だそう。ほんとに狭いコミュニティで固まってしまいがちだからいい機会提供になりそう。また、今回新たに実装したおすすめ店舗の登録やポイント制度。会社付近の美味しいランチは、そのエリアに毎日通うユーザがいちばん知ってるはず。イケてるランチのデータベースができあがっていくから、その情報をコンテンツ活用したりお店への送客も可能になるかも。
ポイント制度ではランチの申請、承諾、おすすめランチの登録といったアクションに対してポイントを付与。獲得ポイントのランキング上位20 名に、ソウエクスペリエンス株式会社が提供するカフェ体験を贈れるギフト「カフェチケット」をプレゼントするキャンペーンを実施中だよ。
ソーシャルランチの上村さんとソーシャルランチをしながらお話を聞かせていただいたのだけど、着々とサービスをつくっていってる印象を受けた。スマホアプリからも気軽に利用できるのでぜひ一度使ってみてくださいな。わたしのソーシャルランチはいまこんな感じ。成立するといいな。
肩書きウェブディレクター。ディレクションの他、翻訳やライティングなど、フリーでお仕事してます。1/15に公開の映画『ソーシャル・ネットワーク』の字幕監修をさせていただきました。ツイッターIDは”yukari77“。
個人で運営している【TechDoll.jp】というサイトで、海外のテクノロジー、ソーシャルメディア、出版、マーケティングなどの情報を発信しています。目指せタイムリーな情報発信!
これまで雑誌のECで→UIデザインのコンサル→ウェブ制作会社などを渡り歩いてきました。そこで得たスキル、人、全部かけがえのない財産。幸せの方程式は、テクノロジー(UI, IA..)×マーケ×クロスカルチャー×書く・編集。いま一番夢に近いとこにいる。
詳しいプロフィールはこちら。